トラウマを創作にする。
合田エゴ
高校という牢獄。
授業では話も内容も耳に入ってこなかった。
学校っていう監獄の中で、とりあえずノート取ってるフリで生存してた。
授業の中身より、そこで感じた息苦しさと孤立感が強烈だった。
誰にも見られないようにノートの隅に絵を描いた。
感情放出。
誰にも見られない秘密。
周りは進路とか将来本気で考えてるのに、俺は人生どうにでもなればいいって逃げたんだ。
なにもしなかった。自由に縛られていたかった。
大人になって一人で暮らす。現実逃避。それが願い。
周りは「馬鹿」とか「怠け者」だとか、あきれてた。当然だった。
…ほんと「自由に縛られていたかった」って思想がイかれてる。
やることを決められるのも嫌、でも自分で方向を決める責任も嫌。
その境界線にいるから結局、何もしないが唯一の選択肢になった。
一人暮らしが願いになったのは自然だった。
誰の目もなくて、何も選ばされない安堵…それを夢見てた。
俺は息をするために立ち止まってた。
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