月を飲む海

沙華やや子

月を飲む海

あたしが一番ステキに想っている旅は、あなたとの蜂蜜のように蕩ける瞬間。

それはずっと続けて。それ以外にもおねだりしたいことがあります。プラ―ジュ・デュ・ラルヴォットへ連れて行って!

もしもおっきな岩陰を見つけたら、潮風に吹かれキスしようね。おなかいっぱいふたりで食べたいな、きっとあたしの大好物のお魚は新鮮で、お料理は綺麗でしょうね!! お皿も可愛いだろうな。

今ここでね、冷たいお茶を飲みながらハートの風船がすでに地中海まで飛んで行っている。

曇り空で、外に干した洗濯物を心配しないわけじゃないけど……それより楽しい。小指を絡ませて!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

月を飲む海 沙華やや子 @shaka_yayako

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画

同じコレクションの次の小説