ババア

脳病院 転職斎

第1話

2023年冬、

同棲していた彼女に逃げられた俺は、性欲を持て余していた。


暇があれば、友達作りTalkなどでヤラしてくれる女を探し、一日に何十件もメッセージを送って、何十人にもブロックされていた。


そんなある時、40後半の熟女からメッセージが返って来た。詐欺写真なのか、顔は綺麗系に見えた。


俺はすぐに熟女とLINEを交換し、ワンチャンハメれないかと色々考えていたところ、熟女から住所教えてと言われたのでチャンスと思い、勃起しながら住所を教えた。


すると熟女が、今からタクシーで来るけん待っとって?とメッセージを送って来た。LINEを交換して数分でこれである。


俺は、もしかしたらこいつガイジなんじゃねーか?と思い、直感で危ないと判断して、風邪やけん今外出れんばいと返事した。


すると、熟女から電話が掛かって来た。


キモいなあと思いつつ、電話に出てみると、

「今から熱さまシートとか御飯とか持って来ちゃーけんね!あと5分後に着くけんが!」とキチガイな回答が返って来た。


ちょ、このアマ、メリーさんやん!?


それから1分後、あと4分で着くけん、

それからまた1分後、あと3分で着くけん、と

ゲロキモメッセージが送られて来るようになった。


そしてその2分後、

誰かがうちの玄関でチャイムを連打して来た。


え!?怖い怖い怖い、バリキモいっちゃけど!


俺はシカトを決め込んで出なかった。


すると、外から、開けろー!!中村ー!!と、

女の叫び声が聞こえて来た。そして、うちの玄関がゴンゴンゴンゴン蹴られる音がしだした。


俺は恐怖で布団にうずくまった。


すると今度は、俺の携帯がブーブーブーブー鳴り出した。


どうやら、奴が電話を鳴らしているらしい。


一瞬警察に通報しようか迷ったが、迷った末に、俺は玄関を開けた。すると、


そこにカレー毒物混入みたいなクソババアが立っていた。


こいつが、あのアマか!?


そしてババアは、ぶちデケぇ声で叫び出した。


「あんたが風邪引いとー言いよったけん、うちは心配してタクシー乗って、熱さまシートと御飯持って来たんよ!!早よう部屋に入れろや!!」


背筋が凍り付いた。こいつ頭がおかしい。


俺は、持ってた札束を全部見せて、タクシー代渡すけぇ頼むから帰ってつかあさいや!もっと具合が悪くなるけえ!と土下座して懇願した。


するとババアは、

「うちも久々に男の家に来るけん、勝負パンツで来たとに!!お前騙したっちゃろ!?」と胸ぐらを掴んで来た。


俺は、頼むからこれで帰ってくれ!と札束を押し付けた。


するとババアは、

「じゃあタクシー代の1000円もらうけん、二度とLINEして来んな!!」と叫んで帰っていった。


1000円でいいのかよ。。。


時刻は午前2:00を回っていた。


そして、俺はビチャビチャにションベンを漏らしていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ババア 脳病院 転職斎 @wataruze

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る