戦え!合体戦闘ロボ トドーカー3!!

蜃気楼怪獣ロードラ

戦え!合体戦闘ロボ トドーカー3!!

 オープニングテーマ『トドーカー3のうた』


 きみもそのめにやきつけろ がったいロボット トドーカー3

 あくのそんざいゆるさない せんとうロボット トドーカー3

 ああいつかこのせかいに やすらぎのひがくるまで

 はてしなきたたかいに そのみをささげるんだ

 てきをおいこめ ハラスメントパワー

 いちげきひっさつ テンガクラッシャー

 たたかえ がったいせんとうロボ トドーカー3

 たたかえ がったいせんとうロボ トドーカー3


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 大変だ!全宇宙の征服を企む悪の宇宙人ニートセン星人が地球にやってきたよ。ニートセン星人は様々な侵略ロボットを送り込んでくるんだ。


 でもだいじょうぶ、地球にはとっても強い合体戦闘ロボ、トドーカー3(さん)がいるんだ。今日はそんなトドーカー3とパイロット達の活躍を見ていこう。




「ご注文は?」

「金華ハム出汁塩ラーメン!」

 このラーメンを注文した男の子はピーノくん。トドーカー3のパイロットの一人だよ。ピーノくんはラーメンが大好きで一月に20万円近くもラーメン代に使っちゃう食いしん坊なんだ。でも血圧も血糖値も正常なんだって、すごいね!


 ピーノくんがラーメンを待っていた時、腕に付けた通信機が鳴りだしたよ。

『ピーノくん大変よ!またニートセン星人の侵略ロボットが町に現れたわ!』

 通信機に出たのはピーノくんの双子の妹のノコちゃん。ノコちゃんもピーノくんと同じトドーカー3のパイロットなんだ。小説を書くのが得意で、1日で40000字書くこともあるよ。好きなタイプは「特定の人物(兄弟だとなお良し)に対して強いコンプレックスを抱いて歪んでしまった人間」なんだって。


「えー!もうすぐ金華ハム出汁のラーメンが来るんだけど…」

『バカ!ラーメンなんかいつでも食べれるでしょ!出撃するからすぐ戻ってきなさい!』

「とほほー、すいません注文キャンセルで…」




「ククク、侵略ロボットファイヤーモスよ!お前の炎でこの町を灰にしてしまいなさい!」

「ヒーーーーーーガーーーーーーーー!!」

 町ではニートセン星人の侵略ロボットファイヤーモスが口から火を吐いて大暴れ!このままじゃ町が全部燃やされちゃう!


「待てーーー!!」

 そこにピーノくん操縦する巨大戦車トドラージとノコちゃんが操縦する万能戦闘機トドスペースがやってきたよ。

「ニートセン星人!いつもいつも町を壊して!今日という今日は許さないわよ!」

「そうだ!お前のせいで僕は金華ハムラーメンを食べ損ねたんだぞ!」

「また邪魔しに来ましたね憎き兄妹!ファイヤーモス!こいつらを叩き潰してしまいなさい!」

「ヒガーーーーーーー!!」

 あぶない!ファイヤーモスがトドラージを踏みつぶそうと襲い掛かってきた。

「うわあ!」

「ピーノくん!」

 トドスペースがファイヤーモスに向けてミサイルを大量発射!ファイヤーモスを追い払うことに成功だ。

「ノコちゃん、僕にも当たりそうになってたんだけど」

「助かったんだから文句言わないの!」


『いつまでモタモタやってんねん!さっさと合体せいや!』

 トドラージとトドスペースの通信機に怒鳴り声が響いてきたよ。この声は東堂研究所所長の東堂博士だ。博士は50代の天才科学者で地球を守るために様々なメカを発明してきたんだ。もちろんトドラージとトドスペースを作ったのも博士だよ。


「よーしいくよノコちゃん!」

「いつでもいいわよピーノくん!」

「N!」

「T!」

「「アーーーール!!」」

 2人の掛け声と同時にトドラージとトドスペースが変形!合体!ちなみに掛け声のNTRはNexus Transform Riserの略なんだって。

「「トドーカー3!合体完了!」」

 2つのメカと正義の心が合わさって無敵の合体戦闘ロボトドーカー3の完成だ!


「博士、最初から合体して出撃するんじゃダメなの?」

『前も言うたやろ、分離した状態の方がスピードは出るし燃料の消費も少なくなるから現場で合体した方が合理的やねん』

 東堂博士は常に合理的思考で行動するんだ。


「ああ~トドーカー3相変わらず美しい。華やかでのびやかでしなやかで…そして何よりも壮大!!」

 ニートセン星人はトドーカー3に惚れこんで自分のものにしようとしているんだ。

「今日こそ手に入れてみせますよ!行きなさいファイヤーモス!」

「ヒガガーーーーー!!」

「何の!負けるか!」

 トドーカー3とファイヤーモスがお互いにぶつかり合う!力比べだ!

「うおおおお!ハラスメントパワー全開!」

「ヒ、ヒガ~~~~~~」

 トドーカー3の力がファイヤーモスを上回って押し返した!威圧的なパワーではトドーカー3は誰にも負けないよ!


「トドノベルコン装備!」

 トドノベルコンはトドーカー3の武器で巨大な棍だよ。殴ることも突くこともできる便利な武器なんだ。普段はトドーカー3の腰に巻かれているよ。

「うりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!」

 無数の突きがファイヤーモスに直撃!一気にファイヤーモスを追い詰めるよ!


「いけませんファイヤーモス!一度距離を取りなさい!」

「ヒガ!」

 ニートセン星人の指示を受けてファイヤーモスは空を飛んでにげだしてしまった!あとちょっとで倒せたのに、残念!

「今です!炎を浴びせなさい!」

 ファイヤーモスの吐いた炎がトドーカー3に直撃してしまった。

「うわーーーーーー!!」

「あ、熱いーーーー!!」

 コクピットの温度がみるみる上昇していくよ。大ピンチだ!。


「アカン!あの程度の炎トドーカー3なら耐えられるけど、中の二人は蒸し焼きになってまう!なんとかせな…」

 研究所では東堂博士が二人を心配している。博士は口は悪いけど本当はとっても優しいんだ。

「トドアートシステム起動や!」

 トドアートシステムはトドーカー3をサポートする様々なメカをスーパーコンピューターTYNが一瞬で発案、開発してくれる凄いシステムなんだ。

「待っとれよ二人とも!」


 トドーカー3は変わらずファイヤーモスの炎に晒され続けているよ。このままじゃ本当に負けちゃうかも。

「も…もうダメだよノコちゃん」

「あ…あきらめちゃダメよピーノくん」

 ノコちゃんはピーノくんを励ますけど限界が近そう。

(この状況を何とかするには…そうだわ!)

「わ、私ももうダメみたい…このまま2人してチャーシューみたいになっちゃうんだわ」

「チャ、チャーシュー…?」

 チャーシューと聞いた途端、ピーノくんの眼の色が変わったよ。ピーノくんはラーメンに関する単語を聞くだけで前向きになれるんだ。

「うおおおお!僕はまだ今日1杯もラーメンを食べてないんだ。こんな所でじっとしてられない!こんな炎なんか!」

 トドーガー3がトドノベルコンを猛スピードで大回転!その勢いで炎を吹き飛ばしたよ!


『待たせたな二人とも!』

 ちょうどその時通信機から東堂博士の声が聞こえてきたよ。それと同時に何かが物凄いスピードでトドーカー3に向かってくるよ。

「博士、何ですかあれ?」

『完成したばかりの新兵器や!あのキショい餓に向かってブッ放したれ!』


 トドーカー3が受け取ったそれはボーリングのピンを押し縮めたような形で、赤いカラーに銀色のラインが何本か入っているみたい。

「超長距離砲撃武器のOver Narwhal砲、略してオナ砲や!こいつで一撃必殺の破壊光線テンガクラッシャーが撃てるようになる!腰に装着して使うんやで!」

「よーし!オナ砲セットアップ!」

 オナ砲の照準がファイヤーモスに向けられたよ。

「ターゲット固定完了!」

『一発で決めたれ!』

「「いっけええええ!!!テンガクラッシャーーーーー!!!!」」


「ファ、ファイヤーモス!炎で吹き飛ばしなさい!」

「ヒーーーガーーーー!」

 ファイヤーモスが炎を吐いてきたけどテンガクラッシャーの前にかき消されたよ。そのままファイヤーモスに直撃!

「ヒガガガガガガガガ!?…ガガーーーー!!!!!」

 テンガクラッシャーを受けてファイヤーモスは大爆発!トドーカー3の勝利だ!

「お、おのれトドーカー3!しかしあの圧倒的な力…増々ほしくなりました。次こそ手に入れてみせますよ!」


「博士、オナ砲もう壊れちゃったみたいなんだけど?」

『いやあトドーカー3の力が強すぎたみたいやな。まだまだ改良が必要やな』

「どうせトドアートですぐ出来るんだから撃つ度に作ればいいんじゃないの?」

『そんな合理性に欠ける運用できるかボケ!』

「そんなことより早く帰ろう!ラーメン屋が閉まっちゃうよ!」

「もう!ピーノくんたらそればっかりなんだから!」


 今日もトドーカー3とみんなのおかげで地球の平和が守られたよ。ありがとう!ピーノくん!ありがとうノコちゃん!ありがとう博士!ありがとうトドーカー3!そして次の戦いもがんばれ!トドーカー3!


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 エンディングテーマ「きみもきょうからトドーカー3」


 ほかのひととちがうって そんなこときにしていたのかい

 きにするだけじかんのむださ なるべくはやくうけいれよう

 なやむひまがあるならば まわりのことはきにせずに

 じぶんのみちをつきすすめ こどくだってかまわない

 じぶんのみちをつきすすめ さいごまできっちりと

 そうしたらきみも(ルルル) そうしたらきみも(ラララ)

 きみもきょうからトドーカー3だ

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