人の底辺

みたらし

第1話 幼き頃から…

初めに、皆さんにお伝えします。全て実話です。

進学、就職、失業、2度の結婚と離婚、自己破産、自殺未遂等

こんなこと書いてもつまらないと思いますが、

皆さんが僕の様にならないことを祈るばかりです。


色欲依存性。こんな言葉があるかなんて分からない。

だけど、物心ついた頃から周囲の人間よりも、

色欲に対しての好奇心が抑えられなかった。


記憶にあるのは幼稚園児ぐらいから、3歳で入園。

周りの園児たちは「異性」というものを認識していなかっただろう。

クラスの「お友達」という枠組みだけで、周りを見ていたと思う。

だが、僕は違った。たかが3歳の小僧が「異性」の匂い、仕草、声色を意識していた。

「異性」と触れ合えば心が暖かくなった。気持ちよかった。


今思えばこの感覚が僕の全てを狂わせたのだと思う。


機会があれば肩を組み、抱き合い、膝の上に乗せてあげる。

誰でもいい。「異性」であれば、先生でさえ対象だった。

どうすれば、「あったかい」「気持ちいい」と思えるか。

そんな事ばかり考えていた、マセガキだった。


ある日、1つ上のクラスの「異性」に声をかけられた。

「○○君、ちょっとこっちに来て?」

連れて来られたのは、折りたたみ式のテーブルが並んでいる物置のような所、人気もなく先生も滅多に出入りしない部屋。


部屋の角に連れていかれ、何をされるかと思っていたら、

そこには既に2人の「異性」が待っていた。

『何をするの?』僕は聞いた。「いいから。こっち来て。」

期待しかなかった。新しい「気持ちいい」がそこにある確信をしていた。

案の定、「異性」3人は僕を囲む様に抱きついてきた。

僕もそれを受け入れた。

愛情表現なのか、性的な行動なのか。

もちろん、幼稚園児に性的な知識はないのだから、

「異性」たちは前者だろう。しかし、僕は間違いなく後者だった。

3人と吐息、汗ばんだ匂い、声、肌の全部が「気持ちいい」だった。

嫌われたっていい。もっと「気持ちいい」を知りたい。

そう思うと、自然に身体が動いた。

首筋に唇を近づけ、平たい胸板や太ももを触り、

僕は欲望のままに、そこにある「気持ちいい」に身を任せた。

「異性」たちの吐息、匂いが強くなるのを感じた。

今思えば、人生始めての「姦」だったかもしれない。

この時から僕は異常者だったのだろう。


そして、ある日そんな異常者に転機が訪れた。

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人の底辺 みたらし @MITARASHI_PRINCE

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