今日もご機嫌ように、して。
STORY TELLER 月巳(〜202
第1話年末
わが子の手が朝の薄らひげを摘む。痛い。
隣、は起きたあとらしく布がすっかり冷えていて向こうで朝ごはんと声だけする。
行こうか。手を繋いで匂いの道を歩く。
足台でやっと届く洗面台で、小さな手を洗うのを見届ける。換気中らしいので羽織っていただけのカーディガンのボタンを留める。寒い。
みんなで『頂きます。』
もうお正月ですかーとテレビは特番紹介。
妻の手に新聞屋さんやら商店街やら、いろいろサイズのカレンダー。
何処にどれをとぶつぶつ言う隣で、祖母は病院でもらった可愛いクマのカレンダーを我が子に見せる。あげようか?いる?いらない?
僕を見るが、自分たちで好きにしたら?
ローカル局の中には地域の文化財に指定された、中はカフェと雑貨屋さんになった昔の郵便局が映る。
祖母がぽろり。
私よく手紙出したわー、あの人にと言うと妻はあら、素敵、と。
書かない僕を見る。
だから勝手にはなしていてくれ。
時代が、違ってたら、書いたとは思うけど。
ネット社会だから。ね?
子供はカレンダーに飽きて今のお気に入りで1人遊び始め、妻、祖母はおせちに向けた台所仕事。
去り際に、本日の掃除場所依頼。
車掃除をですか、そうですか。
おやつはよろしく、温かいやつで。
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