小さな物語

織風 羊

第1話 暖かな季節



朝も夕も少し寒さを感じだす道

朝日が赤く染める小さな町

貴方と離れる十字路で

貴方は私をそっと包む

私は貴方の胸に手を当てて

額を寄せれば

肌の温もりを感じる


この温もりこそが

私が私で有る証拠だと

今日も信じて終わらない

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