拝啓自分へ、あるいはあなたへ
ナモカ
十月一日
右半身に陽光を受け、私は目を覚まします。
私の脳みそはその視覚情報をもとに像を結ぶのですが、どうもモノトーンと言いますか、色褪せた感じがするのです。
こういう時はいつも決まって薬が切れているので、それを飲めば解決です。
しかし、効くまで時間が空くので外に出ることにしました。
猫を飼っています。みんな私に向かって会釈をし、好き勝手に散っていきます。1階のキッチンで冷蔵庫を物色し、何も無いなとつぶやき、部屋に戻るのが私の最近の朝です。
私はどこに向かっているのでしょうか。
向かう先に何があるのでしょうか。
向かう足は折れていませんか?その胴には二本の腕がついていますか?
これからの私がどうか平穏に終われるよう、祈ります。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます