拝啓自分へ、あるいはあなたへ

ナモカ

十月一日

右半身に陽光を受け、私は目を覚まします。


私の脳みそはその視覚情報をもとに像を結ぶのですが、どうもモノトーンと言いますか、色褪せた感じがするのです。

こういう時はいつも決まって薬が切れているので、それを飲めば解決です。

しかし、効くまで時間が空くので外に出ることにしました。


猫を飼っています。みんな私に向かって会釈をし、好き勝手に散っていきます。1階のキッチンで冷蔵庫を物色し、何も無いなとつぶやき、部屋に戻るのが私の最近の朝です。


私はどこに向かっているのでしょうか。

向かう先に何があるのでしょうか。

向かう足は折れていませんか?その胴には二本の腕がついていますか?


これからの私がどうか平穏に終われるよう、祈ります。

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