第3話 side 一般通過ギャル☆ミ

どうも♡私の名前は森秋もりあき千奈ちな

アプリの名前は一般通過ギャル☆ミ

東京都に住んでるピチピチの19歳です♡


私は小さい頃から人に認められることが好き。誰かに褒められること。可愛いといわれること。至上の喜び♡

容姿を褒められるのは大前提!中でも最近は男の子をするのにハマってる♡


『もしもーし!私寂しかったなー』

『べ、別にお前の為じゃないから!』

『よしよし♡お姉さんが全部教えてあげるからね~』


攻略に必要なのは相手に対する理解。そしてその人に合った性格をつくること。傾向と対策というのは何も受験等に限らず全てにおいてに必須。実質わたしは年中受験生のピチピチJKのようなもの(?)カメレオンのように私は色を変えて男達と話す。


そしてそんな私は傾向と対策にはない新しい男の子を発見した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〈投稿〉

:ツーネット


はじめましてツーネットです。

友達を探しに来ました。よろしくお願いします。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


はあ?このアプリで真面目に自己紹介してるヤツなんて初めて見た。しかもツーネットって名前、本名はなんとなくツネトくんかな?安直すぎるよね、本当なら珍しい名前だけど。でも確かにこれは新しい攻略対象。友達超えて惚れさせてやるよ♡


:一般通過ギャル☆ミ

とりあえず話そ!DM送るぞ♪


いや、コメントしたはいいけど、こいつこんなのに反応するか?いやまあでも初心者ならなんだかんだ反応しそうだけど。


その後DMを送ったが既読もつかない。恐らく寝ているか、初心者だからDMに気付けてないかだろうなあ。反応くるまでは待機かな。


私はその後職場である「love world」というコンカフェに向かった。


♡ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「あ、ちなちおつかれ~!」

「お疲れ様です、お先に失礼します~!」


仕事が終わった千奈ちゃんです♪この仕事は純粋に楽しいし接客の中でも、キャラクターを作って接客するところが私の天職だと言える。なんせ仕事以外でも日常的にやってるからね。


その後仕事から帰って寝た私は夕方、ふいにきた通知音で起きた。


『DMありがとう。今夜通話できる?』


突然きたDM、昨日のツネトさん?だ。どうしていきなり通話する気なんだろう。投稿の真面目さ的に段階を踏んでいかなきゃと思ってたのに。でもこれは好都合だ。速攻骨抜きにしてやんよ♡


私は彼にDMを送った。


『翌日に連絡してきたと思ったらいきなり通話誘われるなんて思いもしなかったよ~』

『突然すみません。全然断ってもらって結構です。』


なんでこいつ誘ってきた癖に若干やる気ないの…。

速攻通話かけてやる。


『じゃかけるね~』


判断材料が少ない時は1歩引いて、相手も冷静に話せるわかりやすいキャラでいこうかな?


通話が始まった。


『も、もしもし』


おー、声はなかなか良き。ていうかめちゃいいかも。でも多少緊張してる感じかな。なら、人は焦ってるときにより焦ってる人を見ると冷静になったりするので、ここは過剰に反応しておこうかな。


『あ、ええっと、ツ、ツーネットさんですか?あれマイクが、あれ、聞こえてますか?』

『聞こえてるよ?すごい緊張してる?』


やん、ちゃんと聞くとやっぱカッコイイ声!このアプリは自称イケボは沢山いるけど、純粋+自然なイケボなんて1人もいないよ!本当に緊張しそう。


そこから我を忘れそうになりながらも計算尽くしで会話に集中した。でも話していくと程よく聞き手にまわってくれてとても話しやすくて、この通話が時間的にもそろそろ終わるのが寂しいと思ってしまう。時刻は23時だし、そろそろ頃合いだ。


そう思っていたら彼から話を切り出してきた。


『やばっ、もうこんな時間か…話してたらあっという間だったな。』

『ふえ?本当だ!もうこんな時間!明日は朝早いんですか?』

『今から寝ればギリギリ間に合う位だから平気だよ。』


やっぱりもう終わっちゃうんだ…。どうしよう何か強烈なインパクトを残してまた話したいと思うようにしないと。ハッキリ言って私はとても焦っている。普段絶対こんなことないのに!


『それはよかったです。ところで今日は楽しかったですか?』

『それはもう。こんなに人と話して楽しいと思ったのは初めてだよ。ありがとうギャルさん』


カッコイイ好みの声から承認欲を満たされて幸せいっぱいだ。でもまだ彼は私に対して好意らいくはあれど好意らぶを抱いてない。少しずつ攻略しよう。本気で攻略するならこのキャラクターのままじゃダメだ。本気なら、沼らせちゃうなら…。


『いえいえ、こちらこそです。もう慣れたってことでいいですか?』

『すっかり慣れたよ。ギャルさんと話すのにはもう緊張しないで済むよ。』

『そうですか…。』


私はこの選択をすぐに後悔することがくる。焦りすぎた。急ぎすぎた。いつもならしないミスが私から発言権を奪った。


『それはよかったですねえ~。ツネトくん?♡』


♡ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


side ツネト


「なんだったんだ今までの時間は…。」


情報量が多すぎて整理できなかった俺はギャルさんの最後の発言を聞いた瞬間通話を切っていたのだった。





◻︎


どうも早く家に帰りたいマンです。

☆とかつけてくれたら嬉しいマンです。

フォローしてくれた方々感謝マンです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る