非言語情報
ワーキングメモリが弱いとそりゃあ電話対応や来客対応も難しい。
電話対応や来客対応は、同時に複数の情報を処理する必要がある。
①相手の声を聞き取る
②内容を理解する
③必要な情報を思い出す(過去の会話内容、担当者の名前など)
④次に何を話すべきか考える
⑤メモを取る
これらを同時に、素早くこなさなければならない。ワーキングメモリが弱いと、頭の中で情報が処理しきれずごちゃ混ぜになったり、すぐに忘れてしまったりして、スムーズに対応できなくなるのだ。
私はワーキングメモリが弱い上に雑音下での聞き取りに弱いから、まだ聞き慣れていないことを早口で言ってくる電話対応と来客対応は地獄だった。特に私はカタカナの聞き取りに弱いのに、カタカナの会社名が多過ぎてかなり辛かった。
電話対応は当たり前だが、相手の姿が見えない。それがキツい。対面なら表情や口の動き、ジェスチャーなんかの視覚情報があるので「こう言ってるんだろうな」と推測出来る。
そもそも人間は会話の多くを相手の表情、身振り手振り、アイコンタクトといった非言語情報から読み取っていると言われているから、それが欠けるのはコミュニケーションにおいて大きなハンディキャップになる。
それでなくても仕事の電話って聞き返しにくい雰囲気があり、相手に何度も聞き返すことを躊躇する。聞き返すと相手に迷惑がかかるかも、無能だと思われるかも、そういう不安がよぎる。でも、聞き取れていないのに「はい!」と返事をすると後で大きなトラブルになる可能性もある。このジレンマが電話対応を苦痛させた。
非言語情報の話をもうひとつすれば、医療機関はコロナ禍がありマスクが必須となっている所が多い。新しい職場もそうだったのだが、いくら対面でも口元を隠されると聞き取りの精度が更に落ちてしまうのだった……。
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