カクヨムコンテスト11に向けた準備活動記録

黒姫小旅

部門選択とテーマ決め

 さて。

 先日カクヨムコン11が告知されたわけだが、読者諸兄は参加なされるだろうか?

 筆者は参加予定で、しかしどんな作品をどのように書いたものか頭を悩ませている最中である。同様だという方も、決して少なくはないものだと思う。

 そんな方々に対して答えを示せるかと言えば、正直なところ自信はない。一応は昨年のカクヨムコンで中間選考を突破したことを自慢しているが、その程度の実績で人様に講釈を垂れるなどおこがましいというものだ。

 ただ、浅慮なのは承知の上で自分なりの考察を公にすれば何がしかと共鳴するかもしれない、と考えて筆を執った次第である。


 まずはともあれ、公開された募集要項を確認していこう。

 部門は9種類。ざっと目を通してまず気になったのが、エンタメ総合部門。「その他諸々」という扱いなのは例年通りだが、指定ジャンルに「現代ダンジョン」と「Vtuber」が放り込まれているのが面白い。

 他の部門にとって、この2種はノイズになるという判断がされたということか?

 これでは言い方が悪いか。


 しかし、エンタメ総合が現代ダンジョンとVtuberを求めている、と理解するのは誤りに思える。

 どちらかと言えば、これらが蔓延するだろう部門から切り離し、新たな流行ジャンルを開拓する狙いが大きいのではないか。

 たとえば、現代アクション・異能バトル部門。

 これなんか、ダンジョンものに代わるムーブメントを欲しているんじゃないかと予想できる。


 さてさて、筆者の気分で現代アクション・異能バトルに焦点を絞らせてもらうが、では「現代ダンジョンに代わるジャンル」とは何だろうか?

 単にダンジョンを出さなきゃいいってわけじゃない。

 要は、これまで数多の作品が「現代ダンジョン」というフレームの中で表現していた「主人公最強」や「ざまぁ」や「チート」や、もっと様々な「書きたいもの」「読みたいもの」を扱えるような、後釜とでも言える存在だ。


 つまり、


「●●を書きたいけど、現代ダンジョンにするか異能バトルものにするかVRMMOにするか、それとも……」と選択肢に並んでも違和感のないジャンル。

 それも、なるべく未開拓の。

 当然のことだが簡単に閃くわけもないので、理詰めで考えてみよう。


 とりあえず現代ファンタジー週間ランキングを流し見る。

 やはりダンジョンが多く、あとは和風ファンタジーだったり異世界からの出戻りって感じか。「スキル」「テイム」「アイテム」に「ステータス」……「地道な経験値稼ぎで知らないうちに高レベルになってた」みたいな題名も発見。


 こうして見てみると、「ゲーム的な要素」に需要があるのかな?

 たしかに、偏見かもしれないが昨今のファンタジーといえばデジタルなゲームシステムをそのままぶち込んだような設定が増加傾向にある気がしないでもない。


 ……ゲーム、か。

 仮に「ゲーム」という要素に軸足を置いた上で、ランキング上位と決定的に差別化できそうなジャンルって何だろう。

 RPGやアクションは論外、将棋や麻雀やは応用を利かせられる自信がないし、ボードゲームは名作映画が……とまで考えて、一つ思いついた。


 カードゲームはどうだ?


 どうだろう。

 なんとなく、可能性が感じられる気がする。

 ためしにカクヨムで検索してみたら、10/6時点で408件。★4ケタが複数あり、書籍化してるのも少なくとも2件は見つけた。


 未開拓とは、言えない。

 それに現代ダンジョンの次の世代を受容できるほど柔軟性があるか否かも……いやしかし、やりようはありそうなんだよな。

 例えば、ゲーム世界から転生した魔王が「俺がクソカード扱いされてる!?」となる展開なんて、既存の様式美にも当てはまるはずだ。


 …… 一つ、これで考えてみるか。

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