第36話 ジョブボールと結婚


 結局、いつものは買取してもらいジョブボールとエリクサーはとりあえず預かるようだ。

 どっちでも構わんが、

「俺はダブルが行けるか知りたいな」

「ダブルってジョブのか?」

「そう。それとも上書きされるのか」

「そ、そうだよな.それも試していいか?」

「いいぞ」

 そしたらリサやクララ、カオリ達もつよくなれるだろ。

 俺は錬金術が消えたら困るからな。

 それくらいかな?

「あとはポーションは大丈夫か?」

「おう、流石に在庫はあるぞ」

「よし、ならいいか」

「おう、また居酒屋でな!」

「じゃーな」

 とりあえず渡せるもんは渡したし、これでいいだろ。

 それより途中から寝出したアンは暇だったんだろうな。とアンを抱いて家に帰るとベッドに寝かせてソファーに座る。

 テレビをつけると、ジョブランキングなるものがやっていた。

 やはり錬金術師はハズレの方で人気は『忍者』や『剣士』といったものだな。それの上位職がにんきのようだ。


 錬金術師はいい職業だと思うが、俺みたいなユニークがないと厳しいのかもな。


 アンが起きてきたので居酒屋たこハチに行く。

 流石に慣れてきたようで、

『ちわにゃ!』というと、『また来たのか酒猫』と呼ばれるようになった。

 ボックスで飲んでると、

「よう!親父さんが、ボックスにいるって言っててな」

「ん?カオリとユカリも一緒か?」

「そうだ、座敷に行こう」

「と、サネミが言うので座敷に移る」

 アンはししゃもに夢中になっているので香りの膝の上でかぶり付いている。

「ジョブボールな、あれは上書きだな、レベルもリセットだ」

「そうか、リセットされてよかったのか?」

「『炎剣士』になりたい奴がいたからちょうどよかったよ」

 へぇ、またレベル上げが大変だろ。

「それとエリクサーの行き場所が決まった」

「ん?どこだ?」

「国立大学の研究所だな」

「エリクサーを研究しても錬金術がないとダメだろ?」

「そう言ったが研究材料として100億で買っていったよ、安くて悪いな」

「値段はいいよ。もう使い切れないからな」

「だな、鑑定ゴーグルは売れそうか?」

「それが1000個もあるからどうしようか迷っている」

「なんでだ?」

「価値があるものは転売ヤーが買いに来るんだよ、だったららオークションかな?」

「そっか、難しいな、鑑定ゴーグルもそれなりに材料使うからな」

「まぁ、それなりに少しずつ出す事にするよ」

「他のポーションもか?」

「そうなるな」

 アンは刺し盛りを食べれてご満悦のようだな。

 いつもの串盛りを食べながら実弥と会話する。

「弟君は順調か?」

「おう、今は中級ダンジョンの30階層を抜けたらしい」

「へぇ、頑張ってるな!」

「そっちは?」

「いま30を超えて40階層の攻略だな」

 あとはどこまでいけるかだな。

「そうか、頑張れよ」

「あはは、頑張るさ。上級の最後が見たいからな」

『にゃーは、どこまでもついて行くにゃ!』

 と俺の膝の上に乗る。

「いいなぁ、召喚」

「召喚で何が出てくるかわからないぞ?」

 俺はアンでよかったが、馬とかでてきたら大変だっただろうな。

「上級クリアしたらどうすんだ?」

「さぁ?素材集めてちまちま錬金かな?」

「その前に私たちの誰かを決めてよね?」

「……善処します」

「なんで?私でいいじゃん」

「いーぇわたしが管理しないと」

「むー」

 とりあえず、4人のうち誰かを決めないといけないと言うのは頭の片隅に置いといて、今は、

『にゃははははは』

「この、飲兵衛猫め!」

『にゃはははは、む.無理にゃ』

 パタリと倒れるアン。

「あはははは」

 この楽しいアンとの生活があればいいか。


 翌日はまたダンジョンの30階層から進めて行く。

 普通にキマイラやブラックバッファローが闊歩してるので倒しながら進む。

「やっぱりレベルのせいだったみたいね!」

「だな、普通にキマイラも倒せるしな」

 たまに手間取るが、レベル上げをしながら40階層を目指す。

現在、俺が145、リサが125、クララが120だ。

ちょっと一日だけじゃ次の10階層にたどりつけなくなってきたので、ここらでレベル上げをする。帰る時は帰還石を使う。

一応2人にも持たせてある、何が起こるかわからないからね。

 ある程度の時間になると帰還石で帰る。

「はぁ、はぁ。」

「あー疲れたな」

「ですねはぁはぁ」

「明日もレベル上げだぞ」

「「はーい」」

『はいにゃ』

 と言って受付で換金して2人に任せる。

 着替えて車をあっためておく?

 2人が乗り込むと送って行く。

「じゃ、今日はお疲れ様、また明日な」

「「はい」」


 家に帰り着くと着替えて居酒屋へ。

「あ、先輩!」

「おう、悪りぃな!大将、生二つ」

「なんすかそれ」

『アンにゃ!』

「うおっしゃべった」

「獣魔だ、名前はアン」

『よろしくにゃ!』

「へぇかわいいじゃないか?」

 と相田さん。

「どうですか?冒険者ライフは?」

「楽しいが金が溜まる一方だなぁ」

「そんなもんですよ」

「私は中級クリアしたら少し旅に出るよ」

「へぇ、いいですね」

「まぁまとまった金ができてきたからな!」

 相田さんは旅に出るのか。

「中級はどこまで?」

「まだまださ」

「いま10階層を攻略したばかりです」

「垣田はなんかあるのか?」

「え、はい、彼女と結婚を」

「「はい!?」」

 う、うそだろ?

「お、お前彼女持ちかよ!」

「俺も初めて聞いたぞ」

 垣田に先越されるとは、

「はい。オンラインで知り合ってそのまま意気投合したと言うか」

「騙されてないか?壺とか買わされてないか?」

「あははそこは大丈夫です」

「絵とかは?結婚詐欺は?」

「大丈夫ですよ」

 相田さんが心配している!俺も心配だけどさ。

「中級は30階層が肝だからレベル上げはちゃんとしてくださいね?」

 と帰還石を二つ渡す。

「ありがとう。帰還石だな」

「ありがとうございます」

 垣田には悪いけど不吉なんだよな、これが終わったら結婚するんだ、は。

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