AIと小説を創るには

AKINA

第1話:はじめに - AIと創る新しい物語の形

【前書き】

本エッセイは2025/9/1に予約投稿していたものなので、少し情報古いです。各プラットフォーム毎にスタンス明確化されています。個人的にはカクヨム様のスタンス、救われました。ありがとうございます。


2025/11/18に、アルファポリス様がAIのコンテスト参加や出版申請禁止など厳しい処置がとられました。

2025/11/29に、カクヨム様がカクヨムコン11参加時はAI利用タグの記載を必須としました。(ただしランキング隔離などはないとのことです。)


―― ―― ―― ―― ――


AIに小説を書かせる。


その言葉に、皆さんはどんな印象を抱くでしょうか。

「ズルい」「楽をしている」「それは君の作品じゃない」

もしかしたら、そんな声が聞こえてくるかもしれません。


実を言うと、私自身も小説を書き始める前は、そう思っていた一人でした。


昔から、頭の中で物語を構想するのは大好きでした。魅力的なキャラクター、壮大な世界観、読者の心を揺さぶるような展開(実際にウケるかは別問題ですが)……アイデアだけは、湧き出てくるのです。


しかし、私には一つ、致命的な欠点がありました。

国語が、昔からどうにも苦手だったのです。


その溢れ出るイメージを、読者の心に届く「小説」というパッケージに落とし込む日本語能力が、私にはありませんでした。プロットまでは作れても、そこから先の、美しい情景描写や、繊細な心理描写、キャラクターの個性が光るセリフを紡ぐことができない。


そんな私にとって、生成AI、特に「Gemini」の登場は、まさに『福音』でした。


方向性を指定すれば、ある程度のクオリティを持った文章を描いてくれる。これは、私の「書けない」という壁を打ち破ってくれる、夢のツールに思えました。


しかし、夢の執筆ツールは、そう簡単には微笑んでくれませんでした。

いきなり「このプロットで小説を書いて」と原稿執筆を丸投げすると、AIはあっという間に迷子になってしまいます。


物語の文脈(コンテキスト)を忘れ、徐々に支離滅裂なストーリーを紡ぎ始め、キャラクターの性格は崩壊し、私の意図とは全く違う方向へ暴走していく……。


「やはり、AIに小説は書けないのか」


そう諦めかけた時、私はふと、自分の本業である「ソフトウェア開発」のプロセスを、この小説執筆に応用できないかと考えたのです。


システム開発には、バグや破綻を最小限に抑え、要求通りのプロダクトを効率的に作り上げるための、確立されたフレームワークがあります。


企画(要件定義): 何を作るかを決める。


プロット(設計): どう作るかを詳細に決める。


執筆(実装): 設計書通りに作り上げる。


校正(テスト): 作ったものが正しいか検証する。


この考え方を応用すれば、AIの暴走を抑え込み、私の頭の中にある物語を、忠実に、かつ効率的に文章化できるのではないか?


こうして、私の試行錯誤が始まりました。


この連載エッセイでは、私が構築した「ソフトウェア開発プロセスを応用した、AIとの小説共作フレームワーク」について、その具体的なステップを余すところなくお話ししていきたいと思います。もし、小説執筆の第一歩が踏み出せない方への後押しになれば幸いです。


次回はまず、すべての土台となる【企画書の作成】、ソフトウェア開発で言うところの「要件定義」について語ります。

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