魔導人形
そんな風に考えているとアルトニアという街の駅についた。
ここは目的地ではないが、もう夜も遅いので宿屋をここで探すことにした。
アルトニアは機械が発展している街だけあって、そこかしこから煙が上がり、鉄と油のにおいがした。
宿屋に向かうまでもいろんなものに鉄が使われていた。
宿屋に入るとカウンターにロボットがいた。
「お泊りになりますか?」
と聞いてきた。
「一泊お願いします。」
私はそう言うと、街の案内地図と鍵を渡されて、私は、部屋に入った。
部屋のベットに腰掛け、金属板でできた街の案内地図を見る。
いろいろあるなとみていると魔道人形を作る工場があった。
案内地図を渡されるときに受付のロボットが
「この街では人型の機械が名産なんです。見学もできますよ。」
と言っていたことを思い出す。
私は明日見学に行くことに決めた。
翌朝、宿で朝食をすませて、受付でチェックアウトをして工場へ向かう。
工場に着き
「工場の見学をしたいのですが。」
工場の方に言うと
「では、こちらのロボットについていってください。」
笑顔で工場の方の隣にいるロボットを指でさしていた。
ロボットに導かれて、工場のいろいろなところを見て回った。
だんだんと魔道人形が作られていき、出来上がったものが運ばれていく。
そして、買った人間が最終的に簡単な命令を入れて仕事を行わせるらしい。
ベルトコンベアで運ばれていく姿や作られていく姿を見て、私は思った。
私も彼らと同じ魔道人形。
物のように運ばれてる彼らと同じ。
そんな私は本当に人間なのだろうか。
見学を終えて、工場を出る。
そんな疑問を抱えながらも旅行鞄を持ち、スカートの裾をはためかせながら冷静な表情で次の目的地に歩いて向かった。
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