読みやすく、わかりやすかったです。オノマトペやリフレインが心地よく、ほんわかした気持ちになりました。
第1話は、自分探しの物語。第2話は、ラブレターのような物語。第3話は、言葉が生まれる物語。とりわけ、第2話は、機知に富んだ会話が心をあたたかくしてくれる、「好き」の畳み掛けが美しい、出色の物語です。その最後の一言に、読者も釣られて苦笑してしまうことでしょう。全体的に平明な言葉を駆使した、柔らかくて薫り高い、散文詩のような短編集です。是非ご覧あれ!