第四話 バスターミナルにて

 先々月の帰省時、K駅南口バスターミナルにて、


「あっひさしぶり! 本読んだよ、『わたしと一緒にくらしましょう』のやつ。面白かったよー。終盤で××××××(ネタバレ配慮)ところも驚いちゃった!

 でさ、あれに出てくる『綾子さん』って、完全にわたしがモデルだよね? 名前一文字違いだし、家族構成とか家事全般やってとことか……あと見た目も寄せたでしょ? Xにイラスト載せてたの見たよー。エプロンの色まで被せるかね〜しかし。

 あとほら、友引人形のくだりだってそうじゃん! いや〜、実家のことまでネタにされるとはね! まぁうちの方は燃えてないからいいけど、あはは!

 いやいやいや、全然怒ってるとかじゃないよ! むしろ嬉しかったくらい! 話は面白かったしね。うん、ほんとよかった。親にも勧めたよー。やっぱり『この綾子ってひと、あんたに似てるね』って言ってて、やっぱそうだよねって超笑っちゃった。

 あー、いやほんと怒ってるとかじゃなくって。ただ一言言っといてほしかったなーと思って。

 うん、そんだけ。

 いやー、わたしだからいいけどさ。人によってはやっぱ、ああいうふうに書かれると嫌な思いする人もいると思うし。

 シゲちゃん今後も小説書くんだろうし、気をつけてほしいなーと思って。うん、いや、わたしは全然気にしてないけどね! あっバス来ちゃった。じゃまたね! 新作楽しみにしてるから、がんばって!」


 って一気にお話ししてから路線バスに乗って去っていった方。

 私はあなたのことを存じ上げませんし、「綾子さん」に特定のモデルはいません。

 ていうか何で私の顔と本名知ってたんですかね。どっちも出してないんですけどね……。


 とりあえず、今回も知り合いと言えるか微妙な人の話ですみませんでした。明日はちゃんとお互い知ってる人の話します。

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