創設された騎士団の任務
ルシアンが騎士団の名前と紋章を考えてから5か月後、金鷲獅子騎士団は正式に創立されて3か月が経っていたノエリアに呼び出され新たな騎士団長として、そして副団長となったサーディスと共にリアと共にゾルフィに乗りノエリアに報告するため謁見の間に来ていた。跪くルシアンとサーディスはノエリアに騎士団の名前を伝えた。
「報告によれば貴方達の仲間にビーストテイマーなる者がいてその者が操るグリフォンの活躍がゼノス伯爵領の戦いで勝利に多大な貢献をしたと聞きます、その者の名は?」
「はい、女王陛下。こちらの少女です。リアと言います。まだ10歳の少女ですが仰る通りゼノス伯爵の城塞都市での戦いでは私達も多大な貢献をしたと思っております」
「そうですか、リアちゃん貴方に何かお礼をしなければなりませんね、貴方にも聖騎士の称号と報酬を与えましょう、望むものはありますか?」
「お兄ちゃんせい?きしって何??」
「ノエリア陛下に仕える名誉ある戦士の証みたいなものだよ。聖騎士道を貫きこのルファール王国と女王陛下の為に命賭けて戦ったりするんだ。」
「リアちゃん幼い貴方に今すぐ命を懸けて忠誠を誓えとはいいません。心配しなくてもいいんですよ。」
「ううん、女王様、私皆や女王様様の力になるよ!だから私もせいきしになる!」
「頼もしいですね、リアちゃんありがとう。でも無理をしてはいけませんよ。望む者はありませんか?」
「お兄ちゃん達の所で暮らしているからなにもいらないよ。女王様」
「分かりましたリアちゃん。あとでアシナントの城に私からの気持ちを送っておきます。ルシアンにサーディス、金鷲獅子騎士団の最初の任務についてですが、準備が出来次第アストリア王国の王都へと向かい王都の警備の任について下さい。」
「はい、女王陛下。」
ノエリアが謁見の間から去るとルシアン達はアシナント領内に戻って出発の準備とルアやセシア達に報告や任務が終わるまで別れの挨拶をしに向かった。アシナントの城に入りルアの寝室に行こくとベッドに横たわるルアとすぐ横にいるセシアにアストリア王国に向かう事を告げた。ルアとセシアに一端の別れを告げる。
「ルシアン君、、、、」
「すみません、セシアお嬢様、必ず戻ってきます。だからここでお待ちください」
「ルシアン君、どうかお願いします。私も一緒に!」
ルシアンについて行こうとするセシアを前にルシアンはルアから思いがけない言葉を投げかけられる。
「ルシアン、セシアちゃんを連れて行きなさい。」
「大叔母様!?」
「最初は私も反対だったけどセシアちゃんはカリアンさんの元で魔術師としてやっていける位の実力は身に着けているそうよ、それに大事な人と別れて待ち続ける辛さもわかるわ。エティアスさんがどういうかは分からないけどセシアちゃんの願いは貴方と共にいる事なのよ」
「ルシアンお兄ちゃん!セシアお姉ちゃんも一緒の方がいいよ!せいきしになった私とゾルフィがお姉ちゃんもまもるよ」
「将来大事なパートナーになるなら背中を守ってくれる魔術師なんて最高にいいじゃないか?俺はそう思うぜ、ルシアン。」
「、、、、分かりました。セシアお嬢様、絶対に命を失うような事はしないで下さい!」
「はい!ルシアン君、皆も無茶はしないでくださいね」
ルアの寝室を後にしたルシアン達は兵士や騎士の訓練をするエティアスと魔術書を読みふけるカリアンの元に向かって二人を集めて話をした。
「セシアお嬢様にも一緒に来ていただこうと思ってます。お二人はどう思われますか?」
「、、、またセシア様が無茶をするだろうから私から反対するのはやめたよただしルシアン君、私はルファール王国の騎士ではないけど君たちの任務に参加させて貰おうと思う。いいかな?」
「勿論です!エティアスさんがいてくれれば心強いです、カリアンさんは?」
「私の仕事はセシア様に仕えることですセシア様、私もお供いたしますよ」
「ありがとうございます、カリアン」
「よし!話は決まったな!ルシアン、アストリア王国の王都へむかおうぜ!シャノアも向かうそうだから向こうで会えるかもな!アナにもな」
再びルシアン達は金鷲獅子騎士団とアストリア王国の王都へと向かった。
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