共犯

夏怨ない

共犯

深夜の公園で、

幼馴染と囁き合う。

「私の事好き…?」

「何だよ、急に」

「付き合ってって言ったら?」

「…冗談だろ」

「本気だよ」

沈黙が長く続く。

「…付き合う」

俺は震えながら言った。

「恋人なら共犯になってくれるよね」

彼女が不敵な笑みを浮かべると、

隣のゴミ箱から血まみれの袋を引きずり出した。

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共犯 夏怨ない @natuuranai

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