この世は残酷で幸福だ。

うつ🍅

第1話 結成!最強?ダブルス☆

私は悪魔族のグラ。この世界には悪魔族に分類される者、天使族に分類される者、機械族に分類される者、異種族に分類される者の4種が主な種類となる。異種族とは例えば悪魔族と天使族から生まれる子供などの別々の分類の血が流れている人のことを指す。悪魔族と天使族に分類されている者は比較的マシな扱いをされることが多いが機械族と異種族に分類されている者は残酷な扱いをされることが多い。機械族はひたすらに働かされ、利用される。異種族はもう地獄だろう。街中を通るだけで睨まれ、避けられる存在だ。だから大抵の異種族は引きこもったり、今の状況に耐えられなくなり自ら今の命を終わらせる人が多いのだ。なので「人生で異種族を見かける」ということはあまりないのが大抵である。まぁ私も見たことはないが…。どのような人なのか見てみたい。


グラ「はぁ〜…暇。暇暇暇暇。」

私は一応仕事をしている。「何でも屋」のようなものだ。まぁ大抵は雑用だけど。


?「おーい」

グラ「おわっ…あ、社長か…」

このすらっとした女性は社長だ。名前は確かレイとかだと思う。社長呼びしすぎて名前は覚えられてない。私の悪い所ではある。すぐ物事を忘れるんだ。


社長「ダブルスを組みたいとか言ってなかったか?」

ダブルスとはまぁ名前の通りペアを組んで仕事をこなすことだ。


グラ「言いました。確か」

社長「お前に聞いても覚えてるはずないか」

グラ「…さーせん」

社長「いや。いい。そんなことより紹介させてもらうな。」

グラ「えっ、?」

社長の後ろから出てきたのは手が機械で出来た女だった。機械族と言うやつだろう。2つ結びをしていてパーカーを着ている。手さえ見なければ普通の人と似ている見た目だ。


?「あ、えと…」

社長「この子はフミだ。」

フミ「よ、よろしくです…」

グラ「どうも〜」

社長「こっちはグラ。物事をすぐ忘れてしまうからお前の名前を覚えるのも時間が掛かるはずだがゆっくり覚えさせてくれ。」

フミ「は、はい」

グラ「社長〜流石にダブルスを組む相手の名前くらい覚えますよ」

社長「まだ組むかは分からないがな。それにお前私の名前忘れてたんじゃないか?」

グラ「いや。覚えてますよ。レイさんですよね??」

社長「おお。覚えてたのか。て、そんなのはどうでもよくて。」

社長「フミはどう思う?組みたいか?」

フミ「…雑な扱いされないならいいです。 」

社長「じゃあ決まりだな。お前らは今日からダブルスだ。」

グラ「はーい」

フミ「…はい」


社長「私は今から作業に戻るから2人はここでのんびりしとくといい。」

2人「了解です」



フミ「あの。名前は?」

グラ「言ってなかったっけ。グラだよ」

フミ「ありがとうございます」

グラ「あと敬語使わんでいいよ別に」

フミ「え、あ、えっと…分かっ…た?」

グラ「笑いいよゆっくり慣れてけば笑」

グラ「じゃあこれからよろしく。」

フミ「うん。よろしく…です(ぼそっ」

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