実話体験系寄せ集め

せつな雪

第1話 国立国会図書館の本登録に登録した話

えー、ネットで実際に私が体験したことを書くシリーズ。

日記、備忘録代わりに書き始めた。他のシリーズも似たようなものだけれど。


それで、国立国会図書館の登録の話だ。


青い鳥、あるいはぺけさんを流し見ていて最近気になった記事は、「Thereadsで無言の帰宅を知らないアカウントが痛々しいコメントをしている」だった。あいたたた。これは本人より周囲の方が見ていて冷や冷やしちゃうやつだ。


まぁ、無言の帰宅。あんまり聞かないし縁起のいい言葉ではないが、昔は確かにテレビなどでよく流れて来た言葉だった。


昔のテレビはとにかく不謹慎だった。不倫とかお騒がせアイドルの奇行とかお薬とか、あとは事件事故の時に、被害者の家へ直接インタビューしに行って泣き崩れるシーンを撮り、それをお茶の間に流すなんてことも、けっこう日常茶飯事だった。


テレビ番組というものが最盛期の力をとっくに失って、各種動画サイト、アプリに覇権を奪われ、確かに、こういう普段は使わないが一般常識とか共通言語みたいなものは失われつつあるのかもしれない。


それで、その記事は沢山のリポストや引用リポスト、考察などがくっついていたのだが、その中で私が一番興味深いと思ったのが、「国立国会図書館のデータベースで検索したところ、『無言の帰宅』が現在の意味で使われ始めたのは昭和10年ごろだった」というポストだった。


え、意外と最近。というか、もともとなんか中国の逸話とか古典とかで使われてた小難しい奴じゃないんだ?


私の方が無知だった。恥ずかしい。


というわけで、とうとう私は国立国会図書館のアカウントを作る決心をした。


実を言うと、以前から欲しいとは思っていたのだ。


理由は、大好きな小野不由美先生の書籍化されていない短編を読んでみたいから。


ご存じの通り小野先生は寡作で、デビュー作の東京異聞、ゴーストハントシリーズ、そしてかの有名な十二国記を2000年代に世に出してからぱたりと音沙汰無くなってしまった。


事情はおありだと思うので責めるつもりは無く、ただ、続き、つ”つ”き”をお恵みくださぃー! と思いながら二十数年を過ごした。夜しか眠れなかった。


私は特に、ゴーストハントシリーズが好きだった。青春だった。


ちなみにゴーストハントというのは後から出て来たシリーズ名で、コバルトで初版がでた当初は「おばけなんてこわくない!」シリーズだったと記憶している。

記憶違いだったらごめん。なにせ二十年以上前の記憶、許して。


何度も読み返し、泣いて、笑って。そうしてもういい加減いい大人になったとき、再びその本を手にした。


リライト版で最後のシーン、「一人でも恋は出来るから、もう、泣かない。」が削れれてしまったと気づいたときの衝撃は忘れられない。


私の手元に、当時読んだコバルト文庫はもうない。手放してしまった。なのにあのシーンは覚えていた。


これ以上はネタバレになるので言えないけれど、でも、私は思ったのだ。


こんなに切なくて悲しくて、そして綺麗なままの初恋ってあるんだなって。



話が大分脱線した。


そういうわけで、本題に戻る。本登録をしてみた。


手続きはとても簡単、所要時間は15分。


ただし、この手続き後、実際にインターネットでデータベースを閲覧できるようになるのには時間がかかる。

その点はご承知いただきたい。


1.

まずスマホのカメラで身分証明書を撮影。

運転免許証なら、住所変更してなくても、裏面が白紙でも裏面の写真は必要。


2.

続いて画像の加工。国立国会図書館の登録には身分証明書が必要だが、JPGかPINGのみ。

iPhoneで撮影した場合、拡張子が違うのでなんかいい感じのアプリでJPGに加工しなくてはいけない。

加工というか、画質落として保存形式をJPGにしなくちゃいけない。


方法が分からない場合、「iPhone JPG 変換」などで検索するか、youtubeのショート動画もとても分かりやすい。やはりキーワードで検索してみてください。


3.

そして登録だ。国立国会図書館で検索をして、HPのトップページをよくよく見ると、どどん!と大きく「Webサービス一覧」というリンクが見つかる。


そこをクリック、すると、やはり一番見やすい場所に「国立国会図書館の利用者登録について」という見出しがある。


そこから、申請が出来る。

あ、そうだ。メールアドレスも必要です。事前にコピペしてメモ(手書きでも電子でも)しておくとよい。


注意事項はよーく読んでください。


ただ、けっこう大事なことが詰まっててしかも量が多いので、私が重要だと思ったことをかいつまんで書くと


・web登録からすぐにデータベースは使えない。

 図書館側の住所などの確認、登録処理が必要になる。

 現在沢山の申請があって処理が追いついてない。時間がかかる。


・郵送でも手続き可能。


・電子申請と郵送手続きの場合、紙の図書館利用者カード的なものは発行されない。

 欲しかったら、現地に行って手続きが必要になる。


・電子申請の場合、簡易登録と本登録がある。


 すでに簡易登録している場合、同時に本登録はできない。


 簡易登録から本登録へ変更する申請が必要になる。

 また、簡易登録はインターネットごしのデータベース検索は出来ない。図書の予約などが出来る。


 本登録した場合、データベース検索を含めたすべての機能が使える。


・本登録した場合でも、3年以上利用履歴がなければアカウントが利用できなくなり、再度登録が必要になる。

 利用履歴というのは、最低限、そのアカウントを利用してログインするだけでOK

 ログインしたら、またアカウントの寿命が3年延びる。


あとはもう、それほど書くこともない。


4.

注意事項を読み終えたら、メールアドレスを入力する。

メールアドレス宛に、本登録の申請リンクが届く。


5.

名前、住所、あとは身分証明書の画像を登録して、完了ボタンを押すだけ。

メールアドレス宛に完了通知が届き、手続きが完了する。




ここまで所用時間15分程度、この文章を書くよりずっと早く終わった。


私は本登録をしたが、図書館側の処理が終わるまで、簡易登録扱いになる。


とりあえず、ログインIDとパスワードでログインし、図書の検索でお目当ての雑誌があることが判明した。ふふふ。早く本登録が認められると嬉しい。




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実話体験系寄せ集め せつな雪 @daidai_0931

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