目覚めた途端に矢が飛んでくる──そんな混乱の中で主人公は、自分が名以外すべてを失った兵士だと知る。状況を理解する暇もなく戦場へ放り込まれ、傭兵崩れの立場から必死に生き延びるうち、やがて国を背負う存在へと変わっていく。スキルなし・能力不明という底辺スタートながら、奇襲、政治、帝国の干渉と次々に難題が降りかかる展開がテンポよく読者を引き込む。追われるだけの人生から、新天地で国を築く未来へ。逆境を跳ね返す成長譚として爽快感のある一作。