第12話 魔物の襲撃
スケイスの問題を解決できないまま、都市を出る事になった乙川達。
しかしそのタイミングで湖の魔物が一斉に暴れだした。
湖に住む魔物たちは、基本のフォルムは魚だが、足も生えている。
そのため、陸でも活動できるのだった。
これまでにない魔物の行動に、都市の人たちは大混乱になった。
水竜はそんな人々を守るために傷だらけになって戦う。
乙川達も、放っておくことができず、彼らを守るために戦いに参戦した。
その中でオニキスはある仮定の話をした。
「魔物がとる、これまでにない行動。もしや魔王が我々の行動を察知したのではないでしょうか」
それが本当であれば、乙川達は一刻も早く魔王の元へ辿り着かなければならなかった。
旅の途中で妨害が入る可能性があるからだ。
「心苦しいですが助力はここまで。ここで都市を放っておいて、先を急ぐのが我々の使命です」
オニキスはそう結論付けた。
ロメオも乙川も、感情に従う事が多いが、世界を救うものとしての自覚が芽生えつつあった、そのため反論はできなかった。
だからせめて乙川は、スケイスから動物たちに向けて、人間のために戦うように言ってほしかった。
「なあ、スケイス。お前の力でなんとかできないか」
「ーー」
しかしスケイスには都市に住む者達に対する心配の感情はなかった。
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