第4話

(効果音:紙袋をカサカサさせる音)


「……はいっ! これ。あなたへのクリスマスプレゼント♪

実は昨日、仕事の帰りにちょっと寄り道して買ってきたの。……ふふ、何だと思う?」


(相手に渡す音:紙袋を手渡す)


「中身はね、そんなに高いものじゃないよ。むしろすっごく悩んで、何度もお店をぐるぐるして……結局これにしたの。

あなたに似合うかなって思って。」


(相手が包みを開ける音を想像させる)


「わ、開けるの早い! もっと焦らしてからでもいいのに……あっ、そうそう。リボンはほどくんじゃなくて、スルッと引っ張るとほどけるタイプにしておいたから。……ね、便利でしょ?」


(リボンをスッと引く音)


「どう? ……気に入った?

……あはは、そんなに驚いた顔すると思わなかった! よかった、ちゃんと喜んでくれて。

それ、あなたに絶対似合うと思ったんだ。……うん、やっぱり正解だった!」


(少し照れたように)


「私ね、こういう風にプレゼント選ぶの初めてで……すごくドキドキしたんだよ。

渡しても『あ、ふーん』って言われたらどうしよう、とかさ。……でも、そういう顔してくれたら、頑張った甲斐あったなぁ。」


(間を置き、相手の袋を指さす)


「え? 私にもあるの? ……ま、まさか用意してくれてたの!? えぇ〜、なんか急に緊張してきた……。」


(効果音:相手から紙袋を受け取る)


「わ、結構ずっしりしてる……。ちょっと待って、開けてもいい? ……うん、開けちゃうね。」


(包み紙をビリビリ破かないで丁寧に開ける音)


「……あっ……これ……! え、どうして知ってるの?

私が欲しかったやつ……ずっと言ってたの覚えてたんだ……。」


(少し涙声)


「……ずるいよ、こんなの。

嬉しすぎて、どうやってリアクションしたらいいか分かんない……。

ありがとう、大事にするね。」


(アイテムを撫でる音)


「……ねぇ。

こうしてプレゼント交換するのって、すごく特別な感じするね。

ただ物をやりとりしてるだけじゃなくて、お互いの気持ちを交換してるみたいで……。」


(間、少し小声で)


「……あのね、正直に言うと、プレゼントそのものよりも……あなたが私のために一生懸命考えてくれた、その気持ちが一番嬉しい。

……なんて、ちょっと照れくさいけど。」


(グラスを軽く置く音)


「じゃあ……今度は私からもプレゼント。

……はい、手。

……えへへ、プレゼントはね、『手をつなぐこと』。

物じゃなくても、こうして繋がっていられるのが、私にとっては一番幸せなんだ。」


(手を握る効果音、指先が触れるような柔らかい音)


「……ね、あったかいでしょ?

これなら寒い夜でも全然へっちゃらだよ。

だから、これからも……ずっと隣にいてくれる?」


(少し間をおいて)


「……メリークリスマス。

あなたと一緒に過ごせて、本当に嬉しいよ。」


(BGM:オルゴールで「きよしこの夜」が静かに流れるイメージ)

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