まるで人間の怖さを凝縮したような

一番怖いのは人間。

こんな感想をホラー作品のレビューなどでよく耳にするが、本作はまさしくその人間の「怖い部分」を短い文章の中で濃密に煮詰めた短編だった。

しかも、冒頭は淡々と昨今のITトレンドについて語り、まるでブログの書き出しのような読みやすさでヤバさをカモフラージュしているもんだから一層タチが悪い。

読み手の境遇や心境次第では、下手なホラーよりもゾクっとくるかもしれない。
オススメです。