16歳でアメリカの大学を飛び級卒業する才能を持ちながら、過去のトラウマから日本を離れていた小説家の廻は、大人気VTuber釉の配信で即興の物語作りを楽しむ日々を送っていた。
ある日、釉から直接の相談を受け、彼女のイベント出演に同行するため日本帰国の準備を進める廻。
釉との通話によって出た「お館様」という言葉によって、過去の因縁と秘密の扉が唐突に開かれる――。
まず特徴的なのが、「現代のネット文化」と「オカルト」の融合だと感じました。
二重性のあるキャラクターや秘密が交錯し、物語の世界へどんどん引き込まれました。
テンポの良いコミカルな会話とシリアスのギャップ もお見事で、多幸感と絶望の対比、そしてネット越しの交流だからこそ生まれる距離感が丁寧に描かれています。
緊張感が高まるサスペンス、伝奇や予言が織りなす重厚なミステリーには強い牽引力があります。
いくつもの謎が重なり引き込まれる物語を、ぜひご堪能ください。