不死身の真っ黒魔王と派遣勇者白の天使は笑ってる

おっとっとかげ

困ってるのヒトを助けるのはいつも決まって良い友人

暗雲立ちこめる空、ゴロゴロと鳴り響く雷

恐ろしい姿をした異形たちも飛び交っている

そんな場所にポツンと何者も寄せ付けないような城がたっていた、


その城の執務室に男が一人座っていた

マガリクルヴァンス魔王だ


姿こそ恐ろしい魔王だが今現在ぜっさん書類と期限に追われていた


「魔王様こちらもお願いします~」


「陛下いつになったら予算の見積もりを見てくれるんですか!」


「試作の魔法です試していいですか🎵」


「新しい法案書をお持ちしました

 すぐに見てくれますよね、"ね"」


「魔王、有給くれ」



いつまでたっても減らない書類に、次々と生まれる山、後をたたない陳情と要求数々

執務室では筆の書きばしる音とペタンペタンと判子を押す音が繰り返されていた


バン❗


「あ"あ"あ"仕事が終わらーん❗、

 俺はもうこんな場所逃げてやる!」


荒々しく立ち上がり扉の方に駆けようとするが

放たれた縄がそれもすぐに防がれてしまう


シュルルル


クイッ


「グエっ!?」



「お待ちください魔王様まだ半分も終わってないじゃないですか」


俺こと魔王の側近中の側近で先々代魔王の子供の頃から使えているクレスバーミリオンっていう化け物がいるからだ、なのに見た目18~20歳ほどに見えるという見た目はお姉さん中身はBBAのお化けもビックリな存在だ


バリバリバリ


アババババ プスゥー


「なにすんだゴラァ❗」


「いえ、何か不躾なことを考えていらしたのでつい」


「"つい~"で、雷撃すんな!?

 しかもいまの死電じゃねぇか!

 俺を殺す気か!?

ヒトにむけるもんじゃねえぞ!?」


「あら、あなたは生きてるじゃないですか

 それに私たちは魔族ですよ」


「一回死んだはバカ!?

 ヒトも魔族もいっしょだ!」


「よい答えです、推薦したかいがありました

 その勢いでいまある物も片付けて下さい」


(クソォこのババアいつか吠えずらかかしてやる)


ヤケっぱちな気持ちげにドカッと再度座るとふとこのくそババアことクレハを見る

何千とくる書類は俺だけじゃなくクレハにもあったはずだ、それが綺麗サッパリなくなっておりさらに年にあわないファッション雑誌広げ

つつ紅茶を飲むという優雅なティータイムをしている


「おい、クレハお前の書類はどこだ」

「はい?書類ですか、それならもう既に終わらして担当部署に配り終えましたよ」


「なっ⁉️」

(はえぇ、なのにこっちはぜんぜん手伝わねぇ)

「それは魔王様の仕事ですよね」


こっこころをよまれた…


「当たり前ですよ、何年側近やってるとおもってるんですか」


(っち、これだから年期がはいったババ………)


ヒュンッ   ドス‼️


「ヒィッ⁉️」


突然感じる感じる殺気、咄嗟に頭を抱えて

机に隠れるようにしてしゃがむとそこには

紅茶にいれるシュガースティックの袋が細く

捻れた状態で突き刺さっていた


「何か」ニコッ


「い…いえ、何でもありません」フルフル


こっコイツ躊躇無く核を狙ってきやがった

フン「次、邪なこと考えたら2、3度ブッ殺しますからね」


(いや、あんた今の普通に殺す気でしたよね

 音もない全力投球でしたよ⁉️

 もうあげるよ、

 魔王の座君が一番相応しいよ❗)


「要りませんよ、そんなブラックな席」


「分かってて、推薦したの…ねぇ…そうなの、ねぇ」


「おっと、それでは休憩に入らせて頂きますね、帰ってくる頃にはそれを終わらせているように」


「ねぇ、ちょっとおい❗そうなんだろ❗

 そういうことなんだろ❗」


キイイイ  バタン


野郎逃げやがった、これ絶対、仕事が嫌で押し付けただけじゃねーか

クッソーー❗さっさとこんな山終わらして

お前に大量の書類を押し付けてやるぅ

覚えとけよーー❗


ババババババ


やけくそぎみに頑張ってると電話がなってきた


ジリリリリリ


ガチャッ!


「はい、こちら魔王城執務室魔王ですが何か」


こんないっそがしいときになんなんだ、

という思いを込めてぶっきらぼうに出ると


「久っさしぶりー🎵魔王くん、元気ー❓️」


「てッテメェはルミエス⁉️」


「はいはーい、呼ばれて飛び出てジャジャじゃーんルミエスでっす」


ルミエスだった、奴は俺が魔王になる前からの知り合いかつ魔王になった要因でもある

その正体は天界の世界監視組織、

正式名 World Surveiller Organization  

通称 WSO の唯一の最高責任者だ


「こんなクソ忙しいときに何の用件だ

 くだらねぇことだったら切るぞゴラァ」


しかしコイツには弱点というか

欠点があるそれは


「ワーコワーイ、

 まぁまぁそんな固いこと言わないで

 頭の血管切れちゃうぞ☆」


ブチッ


フンッ

ガチャンッ‼️


フゥゥゥ









ジリリリリリ


ガチャッ


「もーホントに切るなんてひどーいシクシク

 泣いちゃうぞ☆」


「……ホントに切るぞ」


「わぁー⁉️ごめんごめん

 ホントに大事な用件だからまってぇ~」


そう、何を言おうかコイツはチャラいウザイ

シツコイの3拍子、かるいが入ると4拍子の

役満な性格なのだ

今でもなぜこんな奴がトップ

なのか謎で仕方ない


「なになに~、考えごとー」


「いや、なんでもない...で、用は?

 まさかこんな遊びをしする為だけに掛けた訳  

 じゃないはずだ」

 

(....いやっコイツならやりかねんな)


「そんな遊びでいいなら毎日掛けてあげるよ♪でも残念、今日はそんな用件ではないんだ。

魔界は先代から君に変わってから大きく大きく変わった、だけどその影響か負担の増加や物資の不足などの混乱も少なからず起きていると聞いている」


「....どこから聞いたそんなこと」


やはり油断の無い奴だ

さっきのふざけた口調からは信じられないほどの粛々とした感じで今、直面してる事態を簡単に言い当てやがる


「大丈夫だよ、盗聴でも君の仲間からのリーク情報でもない。世界中にいる友達から入った情報だよ」


「それって俺の中にスパイを送り込んでるに他ならないんだよなぁ」


「イヤだなぁ僕は世界の耳であり目だよ

 だ・か・ら、大体のことは識ってるんだよ」


「胡散臭ェ」


「ひどい  シクシク

 まぁいいさ、話を戻して」


コイツ切り替え早えーな


「だから、僕は君が今とても忙しい状態なのは知っている。今の魔界は僕たちとちょうどよく付き合えるし、そんな今の体制が崩れたらこちらも困ることになる。

だからー、君に良い話を持ってきたんだ♪」


「良い話だぁまさか、軍に下れって言うんじゃ無いだろーな」


「うーーん、それも面白そうだけど、

今日はそれじゃないんだよ、

あっでもいつでも軍門は開いてるから

遠慮なく来てね♪」


ッチ


ったく、毎回一言多い奴だ


「そうじゃなければ何だ」


「実はね、君に託したい人物がいるんだ」


「託したい人だぁ、

 おいおいここは魔界だぞ

 人間が来れるはずがねぇし、

 第一俺にとっては負担の増える悪い

 話じゃねーか」


「そのヒトの話を最後まで聞かないの、君の悪い癖だよ」


こっコイツに注意されるとは

「それはスマン悪かった、それで、

 その託したい人物とはいったい?」



「まぁそんなに重く考えなくて良い

 送るのは所謂派遣社員みたいなものだと

 考えてくれたらいい」


「派遣社員ってそれ...」


「そっ、今現世で話題のあの派遣社員」


おかしい...派遣だとしても、ただの人間を送るのはコイツでもしねぇってことは直ぐに分かる


「おい、その人間もしかしてただの

 人間じゃねぇな」


「おっ察しがいいねー

 その通り実はねその人間正体はーーー

 なんとぉーーーーーーーーーーーーーーーー









  


    勇者さ。」




*********************


皆さん初めましておっとっとかげです。

こんな物語り表現したいなぁってふと思って

流れる意思のままに小説を書き始めました

初めてなので暖かい目で見守ってください

暖かい視線が活力になります蜥蜴なので


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