日常の中に静かに忍び寄る怪異と、本格ミステリーの要素が絶妙に組み合わさった作品です。物語は少しずつ謎を積み重ねながら読者の興味を引き込み、「探し物手帖」の秘密や「3」というキーワードが今後どのようにつながっていくのか期待が高まります。登場人物も親しみやすく、警察による捜査パートが加わったことで物語の奥行きがさらに増しました。続きが気になる、丁寧に構成されたミステリー作品だと感じました。
※ネタバレ避けながらレビューします学生の日常から始まった物語が、不思議な手帳を見つけたことから深い謎を巡る話へと進んでいきます。丁寧な文体で情景描写、登場人物の内面まで描かれているので、ミステリーとして上質な読了感があります。
「探し物」という日常的な題材を、“必ず見つかる代わりに死が近づく”という呪いに結び付けた導入がかなり強いです。特に千歳書房の不気味さと御影店長の静かな語り口が、じわじわ恐怖を積み上げていて惹き込まれました。杏奈の等身大な高校生らしさも自然で、スマホ紛失から怪異へ踏み込む流れが上手いです。「3」に関する伏線や、見える人にしか読めない設定も続きが気になります。