圧倒的な力を持つ「存在」は、自己を見失っている。謎な部分が多く、存在の異質さをどう受け容れて理解すればいいかわからなかったです。成長物語とは少し違いますが、失われたものへ意図せず導かれていく(これは偶然の要素が多く神の采配ではないかとすら思える自然さ)過程で、葛藤に目覚めつつある姿に恐怖を越えた共感を覚えます。まだ物語は道半ばですが、すべての鍵を握るまさにゲームチェンジャーと呼ぶにふさわしい主人公です。更新が楽しみな物語です。
23世紀のユートピアに突如現れた“異常”が、静かに世界を揺るがす緊迫の物語。圧倒的な存在感を放つカミラーと、翻弄される凛の対話がスリリングで目が離せない。人間と化け物、正義と罪の境界が揺らぐ中、読者もまた試されるような感覚に陥る。