第8話 付き合うこと
奈々子が「私達、同じ境遇で働いて居た親がいない事に共感を覚えて、付き合わない?」と声を掛けた。
知道が「えぇ?急に?」と奈々子の返事に驚いて居た。
奈々子が「ね?良いでしょう?」と知道に押し売りのように言い寄った。
知道が遥香に「おい、奈々子が俺と付き合わないかって言って来たんだよ。俺は嫌だよ」とはっきりと意見を述べた。
遥香は「良いんじゃ無いの?そんなに好かれて居るなら、奈々子ちゃん良い子だから付き合っちゃいなよ」と素直に伝えた。
知道は「そんなに俺はアイツの事を好きじゃ無いんだよ」と焦って居る姿を見て、健が「良いな。僕は奈々子ちゃんが好きだったから付き合いたいな」と物陰に隠れながら奈々子に好意を抱いて居た。
奈々子が「そんな事まで他の人に聞く事なの?」と知道に声を掛けた。
健が急に出て来て「奈々子さん、僕は前から奈々子さんの事を好きだったんです。もし良ければ僕と付き合って頂けませんか?」と告白をした。
知道が「え?良いじゃん。奈々子を好きならコイツと付き合っちゃえよ」と打診した。
奈々子が「嫌だよ。何処ぞの骨だか分からない人とは付き合えないよ」とはっきりと健の告白を断った。
健が「この僕が、この僕が奈々子ちゃんに嫌われなくちゃならないんだ。どうして君みたいな何も知らない奴が奈々子ちゃんに好かれるんだよ」と鋭い目付きをして睨んだ。
知道が「何だよ。アイツの目つきが怖い」とはっきりと怯えた様子で健を見た。
奈々子が「しょうがない。とりあえずあんたと付き合っても今と何も変わらないと思うけどね」と健に今の気持ちを伝えた。
千晴が「あの2人、どうなんだろうね?」と不思議そうに見て居た。
それから2ヶ月後、奈々子は「やっぱり健といると楽しく無い。コミュニケーションは測れないし、折角デートをしても携帯をいじりっぱなし」と発言した。
知道が「あぁ、アイツ正直わからないよな?メガネ掛けてマニアっぽいし、あんまり話しても楽しくなさそう。俺が女だったら別れるよ」と健を否定した。
健は「いつもゲームをしているから携帯をいじって居るんだよね?ゲームの趣味が合わないとやっぱり僕には合わない」とお互いの良し悪しを見て別れた。
そうして知道は仕方なく奈々子に「俺達も付き合うか?」と告白をして、晴れて2人は学校で噂になるほどの公認カップルになったのだった。
青春を駆ける 影山 みはつ @mihatsu1865
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