第3話 あれから
知紗はアパートを黙って出て行った。
太一は「何処へ知紗は行ったんだろう?」と周りを見渡しても知紗は何処にも居ない。
知紗はその頃、久しぶりに加奈にメッセージを送った。
加奈が「あれ?知紗?久しぶりだね」と驚いてメッセージを返した。
知紗は「あれから、悠也とどうなった?私は、太一と昔つるんで居た知世さんから嫌がらせを受けて苦情までアパートの郵便受けに入れられて嫌になって出て来たの」と加奈に返事を送った。
加奈の家に行くと「知紗?あれ?今日来る予定じゃ無かったのに、どうしたの?」と加奈が知紗に尋ねた。
知紗が「それがメッセージで送った通り、太一とは別れたの」と加奈に返事をした。
加奈が「そうだったんだ。じゃ、大変だったね?」と知紗に声を掛けた。
知紗が「そうなのよ。加奈。太一は何もして来れなくてただ話を聞くだけなのよ」と加奈に話し掛けた。
加奈が「うわ。男ってそう言う情けない部分があるから、何かあっても何もして来れないものよ」と苦笑いをした。
知紗が「私は、太一が知世と話し合って何かして来れない限り何もヨリを戻す気は無いよ」と情け笑いをした。
その頃、太一は「知世。またお前が知紗に何か言ったのか?」と尋ねた。
知世が「何よ?私が太一の面倒を今まで見てやったのにそれを仇で返すの?そんな事をするなら太一とは絶好よ」と言い争いをした。
太一が「何もそんな事を言ってる訳じゃ無いだろう?ただ知紗に苦情の紙を渡して、太一と一緒になったからって良い気にならないでよって言うのは良くないと思うんだよな」と知世に反論した。
知世が「そう。それを言いに来たなら、もう太一の事何か知らない」と太一を睨んで涙を浮かべた。
それから太一は「知紗を探さなきゃ」と知紗の行きそうな場所を調べて、加奈の家に向かった。
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