ゴミ箱をあえてそのままにした。

STORY TELLER 月巳(〜202

ゴミ箱は満タンはち切れそうです。










ワタクシハヒトリモスクエナイ。









異臭。でも窓は開けられない。

開けたって、外は壁、もう一方は排気ガス。

そもそも高鼾の主人を起こさない方が世界は平和のそのために、開けられない。立てられない。足指にも手にも耳にも全神経。


できるだけ密やかに抜け出して、トイレまで。


ものを避けながら。

足した後流すか悩む。だが、決めて流す。

大丈夫セーフ。イビキは止まらない。


口鼻から音が鳴りそうになるのを堪えて

瓶、缶、吸い殻を引き上げる。

洗って引き上げたはずの私の私物、箸茶碗にマグカップがない。まだまだ下なのか、はたまたま、当たられて破られて捨てられてないならまだマシなのだけど。



他の誰も寄りつかない。

洗って綺麗だった流しは一晩で山盛りのゴミ溜めにするこの他人はかわらないか。

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