4:【矛盾】

読み:むじゅん

意味:二つの物事が食い違っていて辻褄が合わないこと


 見栄え:★★★★☆(武具と防具の組み合わせ。シンプルながらに重厚感がある)

  残念度:★★★★☆(元となった故事自体の残念度が高め)

ギャップ:★★★★☆(字面に反して哲学的ないし論理学的な用語である)


解説:


 前項の【針小棒大】は武器のようで実際は違うという点も残念だった。

 そこで今回は実際の武具にまつわる残念イケメンワードを取り上げることとする。


【矛盾】は極めて有名な故事成語である。

 楚の国の商人が”何をも通さない【盾】”と”何でも貫く【矛】”を売りに出していたが、”その矛でその盾をついたらどうなるのか?”と問われ答えられなかったという故事に由来する。


 決着の付け方から分かる通り、論理学的な不整合を表わす単語である。


 通りすがりの客に論破されている時点で中々の残念さを矛って――もとい、誇っているのだが、 武具と防具を並べておきながら実際には戦わせてもいないというところがより一層残念度を高めているように思う。



 とはいえ、実際に論理的矛盾に出くわしたときに無理に決着をつけようとすると往々にして大事故の基になるものである。

 そうした視座に立つとこの商人の対応は理に適っていると言えなくもない……かもしれない。



 残念度とギャップに関しては★5をつけるか迷ったが、単語自体があまりにも有名すぎてインパクトが薄れてしまっているため一旦★4に落ち着けた。

 誰もが知っている単語であるがゆえにかえって埋もれてしまう――そういう意味でもやはり残念なワードである。

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