友香里はしばらくして、「おじさん、私のお父さんもいつも、前まで釣りをやって居ました。あの日までは」と顔が曇って居た。

星羅は「どうしたの？友香里」と心配そうに友香里を見て居た。

友香里は「あぁ、ごめんね。あの日、おじさんの事を私のお父さんに似て居たんだ。だから涙が出ちゃって」と涙を流して居た。

国和が「何があったかは知らないけど、あんまりがっかりするなよ」と笑顔を見せた。

友香里は「ありがとう。私のお父さんは私が小さい頃に離婚してから、もう会ってないんだ」と深刻そうな顔をした。

いつも、お父さんは釣りをする度に、「これ食べような」と大きな魚を釣って来ては皆で食べたんだと嬉しそうに話をして居た。

アジを釣って来たら、アジの開きにして捌いて食べた事をいまだに覚えて居た。

おじさんの姿が見えなくなると、外は真っ暗になって来て海も大重になっていた。

星羅が「そろそろ帰ろう。そうだ。私の家は今日シチューなんだよね？一緒に食べに来ない？」と友香里を励まして居た。

友香里が「ありがとう。気が向いたら行こうかな」と楽しそうにして居た。

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