第2話  この広い空の下

紀子は放課後、走り幅跳びを必死に練習をしていた。


武人が「おい?まだやってんのか?」と紀子を止めた。


紀子が「だって、私の方が先に上手く飛べたのにこんな事ってある?」とムキになって居た。


武人が「まぁ、待てよ。そんなに急いで居たってうまくいく事なんてないさ。もう少し時間を置いたらどうだ?」と優しく提案をして来た。


紀子が「もう、こんなに赤くなって怪我をしたのは誰のせいだと思って居るのよ」と武人にムキになって怒って居た。


この広い空の下、武人が「しょうがないな?俺が手本を見せてやるよ」と体操服に着替えて走り幅跳びの練習を始めると、助走をつけて走り幅跳びの棒の上をするりと交わして行った。


紀子が「何で?何で私に出来ないのに、武人だけが出来るのよ」と必死に抵抗した。


武人が「そんなの、俺だって知りたいよ?それよりもさっきの手本を見て上手く跳べるようになるのか?」と紀子に疑問を抱いた。


紀子は「私だって、やってやろうじゃない?」と必死な形相で、武人を見た。


武人が「女って時々怖いな?」と紀子の態度に驚いて居た。

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