第22話 VS士官大 第二ラウンド 高田馬場決戦 その1

新宿決戦の翌日、夕方。

高田馬場駅前。


二年と一年の士官大生20名、士官高3年が5名、ジャバラを身にまとい駅前を徘徊していた。

気味悪がる通行人。

その25名の中に、士官高の制服(ジャバラ)を着て、高校生のフリをしながら腕を両手で組み、駅前で仁王立ちしている髭を貯えた3分刈りの男がいた。

その男の名は、国士館大二年・花田幹夫(23歳)。

国士館のナワバリである高田馬場を統括する士官高・大連合25名のリーダーである。


サカン連合25名のリーダーである花田は、チョーコー側が新宿での襲撃の報復をしてくるのではと考え、翌日、高田馬場駅に士官大生を前日の8名から20名に増員して配置していた。

何れも、士官大で名を馳せた精鋭揃いである。


昨日夜、花田は新宿決戦で士官高と士官大の精鋭20名が、チョーコー勢の鬼気迫る猛攻に圧倒され、敗走した報告を士官大構内で受け愕然とした。

士官高・大の精鋭が、朝鮮人に怯え敗走したのである。

しかも、こちらは士官大が8名もいて、相手は高校生のみである。

それが、プライドの高い花田を尚の事いらつかせた。

花田は、ワナワナと体を震わせながら、持っていた扇子を両手で真っ二つに折り、こう呟いた。


「朝鮮人が~・・・・・・。このまま黙っていたら大和男児の沽券にかかわる。奴らは必ず報復してくるはずだ。明日、高田馬場駅周辺で精鋭を待機させる。奴らを1匹でも見かけた瞬間叩き潰す」


目の前にいた数人の顔中アザだらけで中には頭に包帯を巻いた士官高・大生たちは「押忍!」と言って相槌をうった。

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