第26話 反抗期
(夏休み明けの登校から数日がたったお昼の時間...青葉は怒っていた)
んむぅ!!(ほっぺたを膨らませて今にも破裂しそう)
それでねそれでね〜!!
その漫画がすっごい面白くて!!
(友達になった日から毎日話すようにな、テンションが高いいちご)
あらそうなの?
それは気になるわね(いつも通りの紅葉)
キーンコンカンコーン(チャイムの音)
あ!時間だ!戻らなくちゃ!
そうね、戻りましょうか。
(教室に戻る時も会話してる2人)
でさでさ〜!(紅葉に話しかけてるいちご)
.....(無言の紅葉)
それで!!
いちごさん(会話を遮る紅葉)
ん?どうしたの?
私ちょっとトイレに行くから先に行ってて
あ、うん!わかった!先戻ってるね!(1人教室に戻るいちご)
ええ、それじゃ
ガタン!(トイレの個室に入った紅葉)
.....で、貴方はさっきから何してるのよ
べっっつにぃ?(明らかに不貞腐れる青葉)
本当なら私が紅葉とご飯食べてイチャイチャする所を〜?
毎日毎日邪魔されて怒ってなんてないですけどぉ?
はぁ...貴方ねぇ...(呆れてる紅葉)
(青葉は元々こんな性格だったかしら...
セクハラは...まぁ変わらないけどこんなに私に執着してたかしら?
・・・当たり前か...死んじゃって見えるのは私だけ。青葉は私以外の友達も多かったけど
見えて話せるのは私だけ...私は誰にでも見えて話せるけどこいつは...私しか居ない...)
##しもーし!!も#じ?もみ#〜?
どうしたの紅葉!!(大声で紅葉に話しかけていた青葉)
!?(青葉に大声で話しかけられてびっくりしてる紅葉)
な、なによ...そんな大声出して...
はぁぁぁあ!?
紅葉が石みたいに固まって動きもしないし返事も返さなかったんじゃん!!
私が?いつ?(しばらく話しかけられてたことに気づいてない紅葉)
紅葉...もしかして...
ファサ〜...(紅葉の前髪をかきあげる)
ピタ...う〜ん?...(紅葉のおでこにおでこを当てる青葉)
紅葉!あんた熱あるよ!!
.....はい?何言ってるの貴方。
絶対熱あるよ!!
早退した方が絶対いいよ!!
.....(頭を抱える紅葉)
青葉...家に帰ったちゃんと構ってあげるから
変なこと言わないで
確かに貴方を放置したのは悪いと思ってるわ
青葉は私が不安な時いつも力を貸してくれたし今も隣にずーと居てくれてる
私はその事をほんとに感謝してるわ
ただ遅れを取り戻したり貴方が居なくなった今少しづつ前に進もうと.....
ちょちょ!ちょっと待って紅葉
まじでウイルスに脳が犯されちゃってるよ!
早く帰って休まないとだよ!!
キーンコンカーンコーン!
.....やばい遅刻するわ...
ガシャン!!(急いでトイレから出て教室に向かう紅葉)
ちょ!?紅葉!早く帰って休まないと!?
oh......見たことないぐらい俊敏ですやん...紅葉さん...(1人トイレに置いてかれた青葉)
うーーし授業始めるぞ〜(先生)
はぁはぁ...(何とか間に合った紅葉)
も、紅葉さん大丈夫?(心配そうな目でみるいちご)
大丈夫...よ...心配.....しないで...(息切れしてる紅葉)
わ、わかったよ...(明らかに大丈夫ではなさそうと思っている)
〜〜であるかして〜(授業中)
(はぁ...青葉の事どうしよう...
もちろん青葉も本気では怒ってないと思うけど
毎日毎日いじけられても困るし...)
はぁ...(実際にでたため息)
トントン...ん?(肩を叩かれた紅葉)
(ん?いちごさん?)
カキカキ...(ノートに何かを書いているいちご)
紅葉大丈夫?体調悪い?
それとも私お昼になにかしちゃった!?
(ノートの言葉を見た紅葉)
カキカキ...(何かを書き始めた)
心配しないで
ちょっと考え事してただけだから
いちごさんとの会話私は好きよ
.....これだけだとちょっと固いかしら...
ペリッ...ポン(書いた紙を破いていちごの机に置いた)
.....!!(それを読んだ)
(良かったぁ...紅葉さんの悩み事ってなんだろう...もっと私を頼って欲しい...
っていやいや!!まだ友達になって数日!そんな踏み込んだら嫌われるし変なやつだと思われちゃう!)
スゥ...ハァ...(深呼吸した)
(せっかく紅葉さんと友達になれたんだ!今はまだ互いの事あまり知らないけどもっと仲良くなって頼られる存在になるんだ!)
・・・(ところでこの犬さんの絵はなんだ?)
青葉...戻って来ないわね...
何してるのかしら...
ブォォーン...ぴよぴよ...カンカン...
(先生の声やエアコンの音そしてクラス全員のシャーペンや消しゴムの音がするが紅葉には聞こえない)
(青葉...貴方が居ないと何も楽しくない。
雲ひとつない青空も風に揺られて声を出す木々達に声を傾けても
中庭にある木...今は緑の葉だけど来年になったら咲く満開の桜...来年また一緒に見ようと
誘ってくれていたけど私一人で見ても...
この空の下太陽に照らされて暑いと思う感情も貴方と居てそれを分かち合えない事も...
貴方が居ないと全てが虚しい...)
青葉...私は貴方がいないと淋しい...
(えっ?聞き間違い?今青葉って...)
(思わず口に出していた紅葉の言葉を聞いていたいちご)
キーンコンカーンコーン
う〜し今日はここまで〜
ガラガラガラ...(出ていった先生)
バタッ!(授業が終わるや否やすぐさま教室を飛び出した紅葉)
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