本作で登場する謎は「お金のない三人の少女たち。あと1時間でやってくる先生のため、どうすれば高級料理でおもてなしできるか?」というハウダニット。非常に明快な謎で、読者の興味をそそります。
やはりミステリにおいて読み進める駆動力となるのは謎でしょう。本作は謎の魅力度が高く、ストーリーとしての吸引力が抜群。
さらに本作は、謎だけで大風呂敷を広げるタイプの頭でっかちな小説ではなく、提示される解決も秀逸です。「なるほどそう来たか」と膝を打ちました。
わずか1000字程度のショートショートの中で「謎」「解決」「オチ」が周到に用意されていて、大変見事だと感じました。
オススメです!
こ、このネタ懐かしい! と読み終わってニヤリとさせられました。
貧乏探偵のもとにやってきた三人の美少女。夕張、焼津、勝沼の三人は、これから恩師がやってくるので「高級料理」でおもてなしをしたいという。
でも資金も材料もない。どうすればいいのかと「探偵」に依頼してくる。
明らかに探偵の業務ではないけれど、美少女の頼みなのでしっかりと解決策を考える。
そして、その結果は。
答えの部分を見て、とにかく嬉しい気持ちになってしまう。これ、一時期流行ったような記憶ある! とかテンションが上がりました。
今でもこれらの話は語り継がれているのか、それとも新種でまた別のものの発見もあったのか。
イメージがとっても楽しくて、久しぶりに「その方法」を実際に試してみるのもアリかな、という気持ちにもさせられました。