第5話 星の道と月の影

 朝は、まだ夜の名残を肩に乗せていた。

 藍が薄くなる空の下、尾根筋を渡る風は乾いて冷たく、草の穂先には白い霜が固く残っている。山肌を縫って延びる古い街道は、ところどころ石が浮いており、馬車の轍が固まった溝が日の光を受けて鈍く光った。


 リュミエールは歩いていた。

 杖の小鈴が、歩幅に合わせて控えめに鳴る。首元の小星盤は静かで、目盛りは落ち着いた位置のまま。昨夜、谷の上で一帯を走った“空のさざ波”は、今は遠のいている。


 背嚢の中でトマの白い石がこつりと鳴る。

 彼女は指先でその丸い感触を確かめ、息を吐いた。冷気が肺の中で細く裂け、胸の奥の緊張を持ち上げる。

 山の向こうに海がある。潮の匂いはまだ届かないが、風の向きが変わり始めているのがわかる。

 ――海都マール。

 ――月の脈が強く打つ場所。

 その先には、時が粘つくという廃都。

 星暦盤とヘルメの言葉を思い出しながら、彼女は歩みを速めた。



 尾根道を下ってすぐ、谷底の小さな宿場が見えた。

 木組みの茶屋の軒に干し草が吊られ、人影はまばら。煮込みの香りが漂う中、旅籠の前で荷を積み直す隊商がひとつ。二台の荷馬車に布と塩、そして湾曲した金属の板が積まれている。


「嬢ちゃん、道は東かい?」


 声をかけてきたのは、皺の深い隊商頭。

 リュミエールは頷く。


「海へ。マールに」


「なら良かったら一緒に行こう。峠の先で“影鳥”が出る。数が多いと、ひとりじゃ空を見上げてばかりで足元をすくわれるからな」


「……借りるよ。風下側を歩く。影が増えたら合図する」


「話が早い。俺はダリオ。こいつらは若い衆だ。お嬢ちゃんは?」


「リュミエール」


 名を名乗ると、若い衆のひとりが「あ」と短く声を漏らした。

 その目に宿る色を、彼女は見慣れている。憧れと、少しの畏れ。

 言い出したい言葉――“星降りの”――を彼は呑み込んだ。隊商頭の気遣いか、彼自身の賢さか。どちらにせよ、ありがたい。


「じゃあ、出るぞ。風上は俺たちが行く。嬢ちゃんは後尾を頼む」


 列が動く。

 荷の軋み、蹄の鈍い音、人の短い号令。

 山道は狭く、片側が斜面、もう片側が切り立った岩。上から落ちた小石が時折、先へ先へと跳ねていく。


 やがて風が変わった。

 匂いが、薄く海に傾く。

 同時に、地面に落ちる影がほんの一瞬だけ濃くなる。

 上を見るな――影を見ろ。

 ヘルメの教えを反芻し、彼女は隊商の後尾で視線を地表に這わせる。

 影の輪郭が増える。輪郭の縁がぼやけ、濃度の違う黒が二重に重なる。

 ……いる。


「影、三! 前方右上!」


 リュミエールの声に、ダリオが手を振る。列が即座に縮まり、荷台と荷台の間に布が引き渡された。即席の天幕が影を遮る。

 次の瞬間、空から音もなく落ちた黒いかたまり――影鳥――が天幕に触れて歪み、じゅっと焦げるように縮む。

 リュミエールは杖を上げた。


「星光――矢」


 無音の光が一筋、影鳥の“節”へ吸い込まれ、黒の形が分解する。二筋目、三筋目。

 粉のように砕けた黒は、地面へ落ちる前に消えた。

 隊商の若い衆が、唾を飲む音がはっきり聞こえる。


「……嬢ちゃん、すげぇな」


「足を止めないで。群れの後ろが来る」


 彼女が言い終えるより早く、小星盤が胸の上でチ、と短く鳴いた。

 “欠け”。

 どこかに小さな空白がある。

 耳で風を裂き、目で影を数え、皮膚で空気の吸い込みを嗅ぎ分ける。

 道の左、岩壁にぶら下がる蔦の影が、風に合わず内側へすこし凹む。

 そこだ。


「左壁、蔦の下! 寄るな!」


 リュミエールは指先を払う。

 光の針がすっと走り、見えない穴の縁を縫い止める。

 空気の吸い込みは一瞬で止み、蔦の影はただの影に戻った。


「……助かった」


 ダリオが短く言い、同時に笑う。

 笑いは短いが、腹の底からのものだ。


「嬢ちゃん、名乗ってよかったな。名前ってのは人を落ち着ける。“星降りの魔女が一緒にいる”、それだけで、みんなの足が前に出る」


「名は、便利だね」


「便利さは大事だ」


 道は再び穏やかになり、木々の間から海の切れ端が見え始めた。

 薄い銀色の線。

 遠いが、確かに広い。

 彼女の胸の内で、鈴がひとつ鳴る。

 ――待っている者がいる。

 ――夜を嫌って、それでも夜を縫う者が。



 海が視界いっぱいに広がるころ、雲が走り始めた。

 潮の匂いは濃く、港町の屋根が段々畑のように斜面に重なるのが見える。突堤の先には灯台が一本、昼の光に沈黙して立っている。

 マールだ。


 隊商は町外れで別れを告げた。

 ダリオが塩を固めた小袋をひとつ、彼女に押しつける。


「海の塩は旅に効く。旨いときは旨いし、傷にもしみる。どっちでも、目が覚める」


「ありがとう。……返す」


「返すなら、無事で戻ることだ」


 隊商の列が市場へ飲み込まれていくのを見送り、リュミエールは息を吸った。

 潮と魚、木と油、人の声。

 アルセーヌとは違う、生活の匂いが濃い。


 港の外れ――丘の端に、古い鐘楼が見える。

 壁は剥がれ、鐘は沈黙しているが、上階の窓に布がかかっているのが遠目にもわかった。

 指先に、短い鈴の音。

 小鈴ではない。胸の小星盤が微かに震えただけ。

 それでも、彼女は確かに感じた。

 ――そこに、いる。


「……行こう」



 市場を横切ると、塩の強い声が飛び交い、刃物がまな板に叩き付けられる音が重なった。

 リュミエールは塩の強い平パンを買い、包みを片手に歩く。

 路地の先で、黒板に数字を書く子どもたちの姿が見えた。粉だらけの指。笑う声。

 彼女の視界の端に、ふっと小さな影が走る。

 黒の欠片――違う、ただの猫。

 緊張は解けず、そのまま丘の坂道へ足をかける。


 坂の途中、祠の前に老婆がいる。

 老婆は祈りの札を撫で、風に紐を結び直している。

 リュミエールが軽く会釈すると、老婆は彼女を見上げて言った。


「鐘楼の子に用かい?」


 胸がわずかに跳ねる。


「知っているの?」


「知ってるとも。夜が嫌いなくせに、夜の真ん中を歩く子だ。天の綻びを縫って、朝の形を戻してくれる」


「……会いたい。彼女に」


「なら、月が薄くなるまで待ちな。いま上がれば、あの子は目を逸らすだけだ。夜に近いほど、あの子は人から目を逸らす」


「――待つ」


 階段の縁に腰を下ろす。

 塩のパンをひと欠片ちぎり、口へ運ぶ。

 塩が舌に刺さって、意識がはっきりする。

 風の匂いが微かに変わった。

 胸の小星盤が、チ、と短く鳴く。


 “欠け”。

 遠くない。

 港の沖――いや、もっと岸に寄っている。


「……行く」


 彼女は立ち上がり、坂を駆け下りた。

 祠の前の老婆が驚き、「気をつけな!」と声を掛ける。

 市場を抜け、突堤の付け根へ走る。

 風が巻く。

 人々が板戸を閉ざし始める。

 灯台の上で、灯が一度、強く回る。合図だ。


 波止場に出ると、波の縁が不自然に沈んだ。

 黒い窪みが、水の膜の下で口を開ける。

 彼女は杖を構え、呼吸を整えた。


「光楯――展け」


 半球の透明な膜が岸の縁に沿って広がり、寄せる水の力を受け止める。

 “欠け”の縁が膜に触れる。

 触れた場所から、光がわずかに削がれる。

 欠けは光を喰う――いや、位置そのものを喰う。

 膜の一部が、存在そのものを薄くされる感覚。

 鳥肌が立つ。


「星光――縫(ぬ)い」


 針のような光が欠けの輪郭をなぞり、縁を細く縫い縮める。

 距離と角度を選ぶ。真正面は危ない。斜めから。

 縫い目が数目、十目。

 欠けの口が狭まる。

 だが――


(足りない)


 水の流れが、時間の流れを一段早める。

 縫った端から、別のところが解ける。

 追いかけているあいだに、別の口が生まれる。

 これは、時間の縫い目でもある。

 ――月の糸が要る。


 そのときだ。

 背中のほう、鐘楼の方向から、空気の“張り”が変わった。

 世界が薄い膜に入ったみたいに、音が一瞬、糸のように細くなる。


「止まれ」


 別の声。

 彼女の声ではない。

 時間が、伸びた。

 伸びた時間の上で、水が遅れ、欠けの縁の動きが鈍る。

 リュミエールは迷わず、縫い目を増やした。

 縁に光針を落とし、欠けを薄く延ばしては海へ戻す。

 何度か、何度も。

 最後の目を拾った瞬間、世界の張りがほどけ、音が戻った。

 波が砕け、光の膜が静かに元の透明へ沈む。


 息が合った。

 まだ名前も知らない誰かと、息が合った。

 彼女は振り返る。


 風の中、坂の上。

 鐘楼の影から、白い外套の影がひとつ。

 黒髪が、潮風に揺れる。

 その目は月を見ない。

 地面を見て、こちらを見た。


 胸の小鈴が一度だけ鳴る。

 相手の胸の鈴も、同じ拍で応えた。

 たった一度。

 けれど、十分だった。



 「助かった」と最初に言ったのは、港の見張りだった。

 板戸の向こうで息を殺していた気配が、一斉に緩む。

 歓声はない。

夜の掟に従って、人々は静かに扉に額を寄せる。

 その静けさの中で、ふたりの魔女は向き合った。


「ありがとう」


 リュミエールが言う。

 黒髪の少女は、ほんのわずかに首を横に振った。


「……わたしは、ただ伸ばしただけ。縫ったのはあなた」


「伸ばしてくれなきゃ、間に合わなかった」


 沈黙。

 波の音が、ふたりの間を埋める。

 少女は視線を落とし、口を結んだ。


「月は、見ないの」


「知ってる。見たら、痛むんでしょう」


 少女の肩が、ほんの少しだけ揺れた。

 驚き――ではない。

 理解されたことに戸惑う、微細な震え。


「カナタ」


 彼女が言った。

 名を渡すことに、少し躊躇いが混じる。喉の奥に棘が刺さるような痛みが走り、彼女は一瞬、目を閉じた。


「……わたしは、カナタ」


「リュミエール」


 名は、橋だ。

 短い橋。

 けれど、橋は橋だ。

 ふたりの間にひとつ、渡された。


 そのとき、胸の小星盤がチ、と短く鳴った。

 欠けは完全に消えたわけではない。

 沖に、薄い歪みが残っている。

 リュミエールがそちらを見ると、カナタもわずかに顔をそちらへ向け――すぐに視線を落とした。


「夜は、長い。……今は戻る。わたし、夜が嫌いだから」


「うん。明るいときに、また」


 カナタは頷く。

 白い外套が、坂の上へ消えた。

 リュミエールはしばらくその背中を見送り、それから海へ向き直る。

 最後の薄い歪みを指先で撫で、光の縫い目をひと目だけ足して、ほどいた。



 夜が明けた。

 港は早い。

 船腹を叩く音、網を引く掛け声、氷の割れる音が一斉に始まる。

 リュミエールは市場の端で平パンをもう一つ買い、鐘楼のほうへ向かった。

 途中、黒板の前で笛を吹く少年に会い、指使いを少し直してやる。少年の母は彼女を見、胸に手を当てて小さく礼をした。

 祠の前の老婆は、昨日と同じ場所で新しい札を束ねている。


「会えたかい?」


「うん。……夜だったけど」


「なら、昼にもう一度おいで。あの子、昼のほうが少しだけ人の目を見られる」


「わかった」


 鐘楼の階段を上る。

 海鳥が一羽、鳴いて飛び立つ。

 二階の扉は半分壊れている。軋む音とともに押すと、部屋の中に砂時計がいくつも見えた。

 光は斜めに差し、砂の粒が空中で金色に返る。

 机の前に、カナタが座っていた。

 彼女は窓に布を掛け、月を閉め出し、砂の流れを指で整えている。


「……おはよう」


「おはよう」


 短い挨拶。

 昼の光は、夜ほど鋭くない。

 カナタの表情は夜よりも柔らかい。

 彼女は机の端を指で叩き、小さな護符の石を示した。


「これ、母の。中の粒が“今”へ戻る道を指すって、昔、聞かされた」


「綺麗」


「あなたの首のは?」


「天文院でもらった小星盤。欠けが近いと鳴る。……ねえ、昨日、ありがとう。本当に」


「こちらこそ。伸ばすのは、縫うのより楽」


「でも、代償が」


 カナタは薄く笑い、視線を砂に落とした。

 砂は落ち続ける。

 落ち続けるから、時は流れる。

 時が流れるから、夜は来る。

 夜が来るから、彼女は嫌いになる。

 それでも、夜を縫う。


「星は、未来を見せる。……だけじゃだめだって、あなたに会ってやっとわかった。伸ばしてもらえれば、届くところが増える」


「わたしも。星の針があるなら、止めすぎなくて済む。止めると、忘れるから」


 机の上、薄い本が開かれている。

 ページの隅に、子どもの名前が小さく書かれていた。

 昨日の少年の名。

 リュミエールは、その文字を見て頷いた。


「一緒に、行こう」


 言葉は、自然に出た。

 彼女の口が先に決めて、胸が少し遅れて追いつく。

 カナタは顔を上げた。

 目が、ほんの少しだけ大きくなる。


「……どこへ?」


「星の裂け目の根っこへ。空亡へ。今はまだ遠い。でも、最初の糸口は、ここだと思う」


「廃都、だね」


「うん。時が粘るところ」


 ふたりの視線が、窓の布を透かして海の遠景を探す。

 海の向こう――陸沿いに南へ下った先に、その灰色の地帯があるはずだ。

 カナタは指先で砂の流れを止め、そっと放して、また流し直す。

 流れは、整った。


「行く。……夜が嫌いでも、夜を縫うなら」


「ありがとう」


 リュミエールは胸の小星盤を鳴らす。

 チ、という短い音。

 カナタの護符の石が、ほんの少しだけ冷たく光った。



 出立の準備は長くはかからなかった。

 干し肉と乾いた果実、塩、包帯、針と糸。

 リュミエールは星種の小瓶を確かめ、カナタは砂時計のうち携行できる小型を二つだけ選んだ。

 鐘楼の下で祠の老婆が待っており、歩き出すふたりを見て、両手を胸の前で合わせた。


「夜を嫌う子と、夜を照らす子。……いい取り合わせだよ」


「ただの旅人だよ」


 リュミエールが笑い、カナタはほんの少しだけ口角を上げる。

 昼の風がふたりの外套を押し、鈴が二つ、似た音で鳴った。

 それを合図に、石段を降りる。

 市場を抜け、港の端を回り、海沿いの道へ出る。

 南。

 灰の帯を目指して。


 最初の角を曲がるとき、カナタが小さく呟いた。


「ねえ、リュミエール」


「うん?」


「夜が来るのは、変えられない。でも、夜の“かたち”は、たぶん変えられる。……嫌いなままで、好きなところを増やすことなら」


「いいね、それ」


「だから、行こう。夜のかたちを、縫い直しに」


 リュミエールは頷いた。

 ふたりの影が、石畳に並ぶ。

 影は重なり、また離れ、歩幅に合わせて伸びたり縮んだりする。

 昼の影は素直で、二人の歩みを笑うように揺れた。



 町を出て半日、海沿いの道は次第に岩だらけになる。

 潮が押し上げる音が足元の岩へ響き、時折、海霧が斜めに這い上がってくる。

 小星盤は静かで、鈴は規則正しい。

 ときおり空に影鳥の影が流れ、ふたりは岩陰に身を寄せてやり過ごす。カナタが時間を少しだけ伸ばし、リュミエールが必要な分だけ光針を落とす。

 戦いというより、作業だ。

 作業は、息を合わせる練習になる。


「リュミエール」


「なに?」


「夜の音は、嫌い。でも――あなたの鈴の音は、平気」


「カナタの鈴も、好きだよ。歩幅が、合う」


「……なら、よかった」


 言葉は少なく、それで十分だった。

 道の先、薄く霞む地平の向こうに、灰色の帯が見え始める。

 空の色が、そこだけ薄く、白く、擦りガラスの向こうみたいに曖昧になっている。

 風の向きが変わり、草が一斉に同じ方向へ倒れた。


 小星盤が鳴る。

 チ、チ、チ。

 早い。

 近い。


「――来る」


 リュミエールが言うと同時に、カナタが掌を前に出した。

 時間が、薄く伸びる。

 風の糸が一本ずつ見えるほどに、音が細くなる。

 目の前の空間に、ひとつ、丸くない穴。

 視ようとすると、焦点が拒まれる。

 欠け目の縁がかすかに脈動し、二人の鈴が、同時に鳴った。


「縫う」


「伸ばす」


 言葉は短い。

 動きは速い。

 光針が落ち、縁が延び、時間が薄まり、穴は薄くなって――

 ふたりの糸が交差したところで、欠け目はほとんど“ただの空気”になり、風がそこを通り抜けた。


 残響。

 遠いところで、別の大きな何かが目を開ける気配。

 空亡。

 名を胸の内で呼ぶと、胸骨の裏が冷たくなる。


「まだ、遠い」


 カナタが言う。

 どこかに、中心がある。

 そこへ行かなければ、縫っても縫っても、ほどけ続ける。


「行こう」


「うん」


 灰の帯は、すぐそこだ。

 ふたりの影はまた重なり、離れ、歩幅は揃っている。

 鈴はふたつ、同じ拍で鳴った。


 夜は、必ず来る。

 けれど、夜のかたちは、変えられる。

 星の道と月の影は、一本の道へ寄り合い始めていた。

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