ぼくは昨日から140文字で誰かの心を動かすことができると信じてみた。

おこげさん

第1話　６ミリの点

今日、私はテレビのうしろの壁に、黒いペンで６ミリほどの点を描いた。

我が家の生活に、新しい同居者が生まれた瞬間である。壁にある黒い点に私の心は奪われ、帰宅したときも出かけるときも、その点を愛でることに夢中となった。6日目の朝、私は白いペンでその点を塗りつぶした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る