秋分の日のふぁんたじー短歌

寿 いちり

🍄秋分の日のふぁんたじー短歌 16首🍄

退屈をしているぼくにハンカチの手品をやってくれる三毛猫



オフ会と聞いていたから死神は例の鎌とかもってきてない



イメージをこわさぬようにしましまのパンツを今日もはいてゆく鬼



コロッケをあげてるねこと千切りのキャベツを皿にもっているねこ



ラインとかてがみじゃなくて黒猫は糸電話だと本音がいえる



三毛猫に雑誌をみせて髪の毛を切ってもらっている日曜日



ひさびさに会うシマリスは靴ひもが左右でちがうおしゃれをしてる



てづくりの苺のパイを野うさぎがお茶の時間にだしてくれたよ



おひさまのにおいをかいでみたくってきりんの首はどんどんのびる



赤鬼のうちのお庭になんまいもおなじぱんつが干してあったよ



トラ猫のつくってくれたお守りをもって受験の会場へゆく



あいている穴にむかってらっぱっていったらパリとかえってきたよ



黒猫の立身伝をよんでから人生観がかわったんだよ



にんげんじゃないらしくっておんぶしているとどんどん重くなってく



シマリスはナップザックにどんぐりをいっぱいいれてたずねてきたよ



秋になりたこ入道はポケットのいっぱいついたコートをきてる

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秋分の日のふぁんたじー短歌 寿 いちり @nonsense_ichiri

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