フルメタルパニックに転移した件

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第1話 初めまして

 空間が歪み、一歩を踏み出した一人の女性、年齢は19歳位に見え、黒髪、黒目、乳白色の肌、サイドテールの髪型、長身の170㎝、体重は不明、3サイズのバストサイズがK65、ウェストが細い、ヒップが89㎝、見るからにグラビアに出そうな美人であるが、長い耳から亜人とわかる。

 

 「はい」


 艦橋の全員が凝視、艦長の少女は女性に敬礼した。


 「海軍の敬礼ね。私はアルストロメリア連合王国レイヴン侯爵家第一令嬢セシリア・シャル・レイヴン、軍では名誉元帥をしているわ。可愛い艦長さん」


 「なるほど、貴女はエルフですか?」


 「あら、詳しいわね。亜人のエルフよ。これでも長命な1万年以上を生きてるわ。敬礼を返したら厄介でしょう?」


 「確かに」


 「銀髪の少女、海軍の敬礼、艦長、3サイズは細い、身長は低い、体重は不明、隣の副はわかるわ。その帽子、あら、貴女はテッサっていうのかしら?」


 「何故に聞くのです?」


 「私の父親のパスタの先生がテッサと言うの、スナイパーの先生がクルツっていうの」


 沈黙。


 「隣の副はデュークでいいかしら?」


 沈黙。


 「確か、揚陸強襲潜水艦、ミスリル太平洋艦隊、トゥーハー・デ・ダナン」


 「なるほど、貴女は私達を知っている」


 「父さんからあんな潜水艦の失敗作がって八回は聞いたわ」


 沈黙。


 「で、クルツってスナイパーはいるかしら?」


 「任務中です」


 「あら、タイミングが悪いわね。シャルヴァーン連合軍は勝ったし、アルストロメリア連合王国は十分だし、そうねサモンスイカ」


 召喚した副官。


 「サモンメロン」


 召喚した斬り込み隊長。

 

 「サモンアイス」


 召喚した参謀。


 「私の宿将、契約に従い、3名は十分、で、パスタの先生って小さいのね。父さんはいつ習ったのかしら」


 「私はパスタを教えた男性はいません」


 「あら。父さんの口癖だったけど、並列世界のテッサさんかしら」


 「わかりません。現在は任務中です。一応は任務中ですので、身柄を預かります」


 「個室は嫌だから、厨房に願えない?」


 テッサは悩んだ、セシリアはグラビアアイドル並み、美人だし、スタイルもいい、魔法をみた限り、凄く強そうな名誉元帥、気品もあり、高い身分がわかる、だがテッサは悩んだ。

 

 「あのですね。当艦は任務中です。厨房とかできません」


 「でもお腹がすくじゃない、キッシュでも」


 会話が噛み合わない、副のマデューカスは3名の宿将を召喚した女傑を一目で歴戦と判断した。

  

 「マム」


 「ん?」


 「名誉元帥なら、我々より、戦歴が長いかと、今は戦況の一手の妙技とされては?」


 「なるほど」


 「あらまあ、軍の作戦に関わらない傭兵組織に、正規軍ばりばりの作戦は苦手でしょう?」


 「セシリア様、策を申し上げれば、今は目がいるかと」


 「偵察衛星とか、密入国した特殊部隊とか、所謂の目ってあれじゃない。お金よね」


 「セシリア様、策を申し上げれば、今は耳もいるかと」


 「するとアイスの目と使い魔に戦況に合わせた活動は可能かしら?」


 「セシリア様、可能です」


 「あらまあ、でも吸血鬼ハザードは嫌よ?」


 「吸血鬼!」


 「テッサ艦長、落ち着いて、参謀のアイスは私が生み出した吸血鬼なの、私の作品に不満かしら?」

 

 「吸血鬼、血を吸うと?」


 「処女、童貞は吸血鬼、大人はグール」

 

 ふいた艦橋の全員、人狼のメロンは口を開く。

 

 「セシリア様、面倒ですし、この艦から戦場に飛べばいいのでは?」


 「あらまあ、傭兵組織の作戦に正規軍が首根っこを突っ込むの?」


 「セシリア様、よろしいのでは?」


 「人狼のメロンは血気盛んね、本当に人狼って無駄に元気ね、毎回にその突撃精神をどうにかしない?」


 「人狼!」


 「あらまあ、テッサ艦長、落ち着いて、運動が苦手なテッサ艦長が転んだらどうするの?」


 「座って転びません!」


 「何いってるの、私なんか睡眠中に転けるのよ」


 「なんなんですか!」


 「あらやだ。テッサ艦長、小皺が増すわよ」


 「セシリア様、時間が経ちます。戦場の一秒は金1個に値します」


 「うーん。そうね。アイス、いつもの、メロンは待機、スイカは副のマデューカスさんと交渉、私はお茶にするわ」


 空間倉庫からお茶を出して飲む。


 「空間からお茶を出した。しかも高級品みたいなティーカップ」


 「空間倉庫ってあるの、テッサ艦長、RPGはご存知かしら、日本のRPG、テレビゲームとか、ビデオゲームとか、ドラクエとか」


 「む」


 「ゲームみたいな力、指揮下に与える力、指揮下に育成の力、私個人の力、私の結盟の力、私のレイヴン訓練隊の力」


 「なるほど、今はそうですね」


 「アイス、クーを喚んで」

 

 「サモンクー」


 蝙蝠のクーが現れた。


 「アルストロメリア連合王国名誉元帥セシリア・シャル・レイヴン様の宿将アイス様の宿将クー、吸血蝙蝠のクーです」


 「クー、状況にいつもの」


 「いいのですか、当主様より、しばらくは大人しくしろとお叱りを受けたばかりです」


 「お祖父様はいいの、家の政治家じゃない、軍人しかいないレイヴン侯爵家一族郎党の奇跡よね」


 「クー」


 「はい」


 アイス、クーは転移、陸上に現れた。

 

 「テッサ艦長、もしかして始祖のアイスに、貴族のクー、平民の吸血鬼は諜報、破壊工作にいるでしょう?」


 「それは、いります」

  

 「そうじゃない、私もいくら考えても、平民の吸血鬼がいるとしか思えないの、ミスリル太平洋艦隊としてもね、ミスリル全員としても、どんな諜報組織より、優秀な吸血鬼がね」

 

 「吸血鬼ハザードはやめてください、少数なら」


 「もちろん、艦橋の全員は秘密よ?」


 吸血鬼諜報組織による目、耳、この万単位を生きた歴戦の軍人は艦橋の全員が納得した。


 「じゃあ、人狼はあかしていいわ。私に魅了された虜が増えるし、駒は多いといいわ」


 魔人、名誉元帥、レイヴン侯爵家第一令嬢、意外な結果を築くと納得した。


 「厄介な話よね。死者の復活、病の治療、様々な考え方も一喝する魅力って」

 

 艦橋の全員は理解できた、人狼を増やす為に自ら取引する人間を得る罠。

 

 「多分、私の魅力に気づく賢い人間も多いじゃないかしら、例えば、人狼になる代わりに望みを叶える契約とか」

 

 魔人元帥と判断したテッサ。


 「例えば、クルツの家族に再会できる、代わりに契約とか、いるじゃないかしら、人間も難儀よね」


 「魔人ですね」


 「あらやだ。テッサ艦長、エルフは妖精よ。魔人じゃないわ。ただ少し悪質なの」


 沈黙。


 「人狼は素晴らしいわよ。永遠、若さ、再生、怪力、人間が玩具みたいになるわ。病み付きになるわ。お金儲けより、永遠がいいじゃない?」


 狂気を感じる艦橋の全員、だがテッサはその本心を見る。


 「なんの為に?」


 「あらやだ。テッサ艦長、人間の夢は不老不死に決まってるじゃない、そうでしょう?」


 悪魔の狡猾さ、人間が魅了されてしまう美貌、人間が従ってしまう条件。


 「スナイパーの覚醒、5年だったかしら、狙撃ポイントが見えて苦しんでわ」


 「スナイパーの覚醒?」


 「あらやだ。クルツだって覚醒したのよ」


 「マム、人間は至るなら、才能の覚醒があります」


 「それはわかるけど」


 「3kmを撃つのも大変なのよ?」


 沈黙、魔人、元帥、悪魔、狡猾、魔性、魔物、妖精、様々に言える。


 「テッサ艦長、もしかして無料を信じたの?」


 左右のテッサ。


 「そうよ。等価交換の誓いに従い、受け取るわ」

   

 「マム、ポイントにつきました」


 「では許可します」


 この形に確認した。


 「アームスレイブ、アルストロメリア連合王国の倉にあった人型戦闘機、ヘビーアームズと違うのね。お祖父様が驚くわ」


 「セシリアさん。人狼の取引を禁じます」


 「あらやだ。人間の夢を壊すの、可哀想じゃない、アメリカ合衆国の金持ちだって不老不死がいいじゃない?」


 根本的な考え方、人間を辞めて、人狼になる契約、この狡猾な妖精は魅力があるが、魔性の魅力。


 「兎に角」

 

 「仕方ないわね。吸血鬼諜報組織で手が減るわね」


 「ヘビーアームズとはなんですか?」


 「人型戦闘機、アルストロメリア連合王国のアルストロメリア世界の究極を追及した邪教団が完成させた欠陥品よ。何せ起動に脳が一つ、契約した魂が一つ、3割に脳死する学習装置」


 「使えませんね」


 「ええ。私の友人がなんども調べても、答えは同じ、アームスレイブは素晴らしいわね。ただマデューカスさんと、同世代の方はわかるかしら?」


 機密を知っていると理解できた。


 「冷戦時代の流れ、人間は変わらない価値観、変わらない記憶、変わらない陣取り合戦、世界中を歩けば、もう少し違う世界を知れたのにね」


 正と邪の邪に近い正。

 

 「子供って世代交代がわからない残酷な考え方だし、沢山の流れを掴むのは、残念だけど、悪魔の狡猾さが勝るの、誰も勝てないわ。万単位の狡猾さよ?」

 

 「セシリアさん。友釣りができますか?」


 「家族釣りするくノ一に優しいわ」


 誰よりも手を汚す事を躊躇わない女傑。


 「スナイパーの覚醒、でもくノ一の皆伝は超一流の暗殺者よ。一家を釣るくノ一の狡猾さ、どんな自宅も足りないわ」


 傭兵とは違うも、友釣りを優しいと表現はぎりぎりの下道。


 「テッサ艦長、どんな自宅の権力者も妻が倒れたら、走るわ、息子が倒れたら、走るわ、娘が倒れたら、走るわ、あの家族愛、素晴らしいわ」

 

 下道の皆伝。


 「戦場に変化があったわね。そう相良が戦うのね。スナイパーの初歩って100ヤードを撃つ位なのに、どうして離れたのかしらね」


 声に哀しみが宿る。


 「テッサ艦長、アイスとクーがついたわ。吸血鬼達はぎりぎりの破壊工作中」


 「そうですか」


 「吸血鬼達に家族釣りは止めるわ。友釣り位に減らすわ」


 女傑の優しさ、傭兵達は優しい指揮官とわかった。

 

 「家族釣りはね、心じゃないの、記憶が未来永劫に罰するの、汝、罪を忘れることなかれ」

 

 この言葉は下道の皆伝が伝えた事。


 「まあ、ボーイミーツガールね。青春期ね、昔話に青春18きっぷがあったわね」


 お茶を飲むエルフは優雅、だが誰よりも手を汚す事を厭わない生粋の軍人。


 「テッサ艦長では、家族釣りはできないでしょう?」


 頷くテッサ。


 「家族釣りができる位の皆伝、レイヴン侯爵家でも私位よ。他はできなかったの、ターゲットの食卓をみたから、どうしてもできなかったの」

 

 冷酷非情を全力全開するタイプ。


 「レイヴン侯爵家一族郎党のお祖父様の次がお父様で、次が私、当主はね」


 「何故にそんな話を?」


 「そうね。友釣りはできる、家族釣りができないの、あの幸せいっぱいの食卓の匂いができないの」

 

 暗殺者ができなかった事が普通の食卓。


 「でね。相良は友釣り狙いでしょう。クルツはスナイパーじゃない、マオって下士官でしょう。3名ができなかった事が家族釣りなの、クルツもできないわ」


 「何故に家族釣りを?」


 「そうね。部下を戦場に送る前に消せば回避できた。開戦より犠牲が少ないわ」


 淡々としたセシリア、計算機は語るのだが、上級貴族の第一令嬢が犠牲が少ないと語るのは、文字通りに少ないから。

 

 「レイヴンは鴉って意味、文字通りに1匹の鴉、当主になるとは完成品になる事、未完成品はダメよ?」


 超一流の暗殺者を兼ねた上級貴族の第一令嬢の名誉元帥。

 

 「因みに処女の誓いを貫く毎年だけどね」


 なんとも言い難いエルフ。


 「相良の乗る機体が勝ったわ。アイス、クー、吸血鬼達はいつもの諜報組織よ。闇にとけるわ」


 「日本人の血が混じるのですか?」


 「レイヴン侯爵家の開祖はお祖父様のお祖父様のお祖父様、このルーツの開祖の妻がくノ一の皆伝だったの、常に陰鬱な雰囲気を出したと聞くわ」


 この作戦の帰り道、テッサに案内された格納庫にある機体群。


 「あれがアームスレイブです」


 「なるほどね。М9って機体ね、元気いっぱいな考え方ね」

 

 上級貴族のお嬢様、感想が浮世離れしてる。


 「М9を借りていいかしら?」


 「改造しないなら」


 「ええ。アームスレイブって友釣りがないのかしら?」


 基本的にレイヴン侯爵家一族郎党の完成品、根本的な冷酷非情、ダーティを辞さない生粋の軍人、この扱い方は少し習い。


 「なるほどね。М9って使いやすいって聞くわ。これで使いやすいの?」


 「はい」


 「背中が痒かったらどうするの?」


 「無視してください」


 「タフね。で白ひげはカリーニン少佐ね」


 人狼化は禁止、根本的に悪魔の狡猾さとくノ一皆伝の下道を兼ねた為に専門家も困る位の歴戦を兼ねた最上位の軍人。

 

 「うーん。千鳥かなめって貴方?」


 「ええ。貴方は?」

 

 「アルストロメリア連合王国名誉元帥セシリ ア・シャル・レイヴン、アルストロメリア連合王国レイヴン侯爵家第一令嬢よ。レイヴン侯爵家当主継承権第二位」


 「へー、どこにあるの?」


 「千鳥かなめ、根本的に悪魔の狡猾さとくノ一皆伝の下道、この万単位を生きた歴戦を兼ねた最上位の軍人をどう表現するの?」


 「自虐ネタ?」


 「高校生として合格点よ。汚れた世界に縁がないわね」


 「で、グラビア?」


 「違うわ。私は異世界の中央世界から、遺跡の装置を使い、一年間をこの地球上に過ごすの、よろしくね」


 耳をみせる。


 「エルフ?」


 「そう。エルフ、副官のスイカ、斬り込み隊長のメロン」


 「スイカ、メロン、え?」


 「名前がスイカ」


 「名前がスイカ、名前がメロンって個性的ね」


 「ええ。貴方は異世界が理解できた?」


 「少し」


 「でしょう。スイカは悪魔と人間の混血の魔人、メロンは人狼よ」


 「そう」


 「スイカは私の幼馴染みを兼ねた副官、メロンは私の護衛を兼ねた幼馴染み」


 「へー」


 「高校生として合格点よ。でも地球上の全員が納得するかしら?」


 沈黙。


 「難しいわ。千鳥かなめ、セシリア・シャル・レイヴンと手を組む、それともテッサと手を組む?」


 沈黙。


 「千鳥かなめ、選択肢は多くないわ。貴方ができる事は限られてる、ご両親が理解できたかしら?」


 「汚い」


 「千鳥かなめ、スナイパーは友釣りするわ、くノ一皆伝は家族釣りするわ。わかるでしょう?」


 沈黙。


 「即答しなくてもいいわ。貴方は異世界が理解できた、貴重な経験よ。いずれ良い器になるわ。相良もいずれはわかるわ」

 

 「なんで、貴方みたいな貴族のお嬢様がそんな事を?」

  

 「レイヴン侯爵家一族郎党のお祖父様以外は軍人なの」


 かなめは脳筋と理解した。


 「千鳥かなめ、脳筋って貴方は思うけど、基本的に士官よ、下士官、兵卒はいないわ」


 「なるほど、頭がいいのね」


 「ええ。普通の食卓に刃物を下げてしまった失敗作だけど」


 かなめは理解できた、セシリアは根本的に違うと。


 「でね。私の幼馴染みの子孫を預かってもらいたいの」


 「なんで?」


 「高校生として合格点、だけど相良だけでは足りないわ。最低限に伝がいる」


 「伝?」


 「そう、人脈づくり」


 「嫌よ」


 「なら、相良に預かってもらうわ。彼にとっては珍しくないけど」


 「何故ですか?」


 「スイカの開祖の子孫なの、スイカからしたら、やっと見つけた血縁者」

 

 「何故に相良軍曹?」


 「彼、昔はアフガンゲリラだったの、大切な家族は全滅したけど、彼の写真は常にそうなの、クルツも、二人共に似るわね。皮肉よね。昔は敵味方だったのに」


 「何故に相良軍曹に詳しいのですか?」


 「スイカの開祖は敵味方に別れる未來を予見し、男子を地球上に逃がし、女子はレイヴン侯爵家一族郎党に預けたわ」


 「それって」


 「相良軍曹の知り合いになるわね。所謂のお仲間って奴ね。相良軍曹も、クルツも無視できないのよ。非情に切り捨てる側なら預けないわ」

 

 「なるほど」


 「相良軍曹は根本的に違うわ。千鳥かなめ、相良軍曹は、もちろんテッサ艦長も、クルツは唯一の凡人よね。素晴らしいわ。人間の非力な力に未來を切り開くとは、尊いわね」


 「セシリアさん。信仰心はありますか?」


 「家族釣りしたら、信仰心なんて贅沢品はないわ」


 悪魔の狡猾さ、くノ一皆伝の下道さ、代わりに失った範囲も多い。

 

 「信仰心は部下に任すわ。元帥が信仰心より、開戦する先の皆殺しよ。犠牲が少ないわ」


 「なるほど、全力で悪人って訳じゃないのね」


 「敵に下道、悪魔、鬼畜、屑鉄等の以下略」


 「そのスイカさんの、唯一の血縁者って男子よね?」


 「男子、相良軍曹より、少し年下、でも高1」


 この形に相良に提案。

 

 「何故に自分なのです元帥閣下」


 「相良軍曹位なら、懐くなって、スイカは嫌われたから」


 この複雑な来訪者達、またセシリアはクルツに会う。


 「元気いっぱいね。スナイパーのクルツ、任務中の殉職とさようなら世界でもしたかったの?」


 「人間じゃない軍人は初めてだ」


 「そうね。クルツ、スナイパーの基本、友釣りと、下道の基本、家族釣り、どっちがいい?」


 黙ったクルツ。


 「ダーティって底があるの、家族釣りは普通の食卓をみたから止めるわ。できないわよ。やっぱり雨の日に夕飯を終えた。夜の景色が基本よ。上に底があってよかった?」


 「ダーティねぇ」


 「そうね。家族釣りしたら、信仰心なんて贅沢品はないわ」

 

 なんとも言い難い味がするタイプ。

  

 「友釣りが基本のスナイパーに下道って言われるわ」


 味がするタイプ、ひたすらに苦い味がした。


 「相良軍曹をお大事に、戦友でしょう。大事よね。いつの間にか100ヤードから遠くに離れたわ。何故かしらね」


 歴戦の軍人、この世界を詳しく知る名誉元帥。


 「相良軍曹の乗る機体、いずれわかるわ」


 「で、俺がスナイパーの先生ってなんだ?」


 「スナイパーの覚醒、スナイパー達の中で、ひたすらに撃ち殺す力よ」


 「そりゃ、なるほどね」


 「スナイパーの覚醒したけど、5年は苦しんだわ。人に即時照準を先読みする位に」


 「上級貴族のお嬢様じゃないのか?」


 「レイヴン侯爵家一族郎党のお祖父様以外は軍人しかいないわ。戦死は普通よ」


 哀しみをまとった異種の美人。


 「K65に育ったけど、スナイパーとしては邪魔ね」


 「K?」


 「バストサイズ」


 「でかすぎないか?」


 「レイヴン侯爵家一族郎党の女子はでかいの、Kは少数派だけど、Iとか、Gとか、スナイパーとしては邪魔ね」


 今、テッサ、かなめ、クルツは真剣に考える。

 

 「まあ、悩み事も減るわ。相良軍曹も、人がいいわね。あの子は反抗期だから」


 幼馴染みの副官、護衛、今は宿将。

 

 「スイカの開祖の血縁者の男子、所謂のストリートチルドレンなの」


 来訪者達は個室に案内され、セシリアは厨房を借りたキッシュを作る。


 「何かしら少佐」


 「来訪者達の頂点に立つ女傑に聞いてみようと思って」


 「ケースバイケースに答えるわ」

 

 「来訪者達の目的は?」


 「普通は動機を聞くものよ?」

 

 「なら動機は?」


 「お父様の話していたパスタの先生、スナイパーの先生、太平洋、日本、地球上の事に興味があるの、因みにアメリカ合衆国みたいな土地を奪う開拓史は作らないわ。植民地も嫌よ」


 「ずいぶんとお上品だなと」


 「お父様や、お母様や、おばあ様が煩くて、お父様を父さんと呼んだら説教2時間よ」


 来訪者達の持つ技術、知識、様々な記録。


 「ケースバイケースだけど、少佐には女性悪魔のリリスを喚んだ方がいいわね」


 「それは何故?」


 「それは違う視点がいるわ。例えばマオとか、テッサ艦長とか、色々な女性の意見がいるわね」


 100ヤードから遠い地を歩く女傑、父親と同じく家族愛を逆手に家族釣りを実行した下道、いかなる理由も、犠牲が少ないから手を汚すタイプ、これは部下も疑問に感じるも、完成品の為に冷酷非情は100%、テッサが苦い味がすると語る位に苦々しい味がするタイプ。


 「少佐はKGBの暗殺者をどう思う?」


 返答に迷った、アルストロメリア連合王国は犠牲が少ないから皆殺し、暗殺、手を選ばない典型的な軍事国家。


 「でしょうね。困るわよね」


 「それで、相良軍曹に預けるストリートチルドレンとは?」


 「スイカの開祖の子孫なの」


 万単位の関係、だが歴戦の軍人とわかる。

 

 「それで何故に相良軍曹?」


 「相良軍曹なら、懐くなって、少佐は100%に女性の意見がいるわね」


 キッシュ作りは職人芸並み、100ヤードが遠い、今は3km先を狙撃するスナイパー。


 「なるほど」


 「少佐、相良軍曹を一人にしちゃあダメよ?」


 女性としては魅力がある女性も、万単位の年齢は流石に難しい。

 

 「名誉元帥閣下、何故に今さら、地球上の争いに首根っこをだすのですか?」


 「少佐、今はわからない、少佐の理解できる言葉に話すなら、AIが築いた膨大なシミュレーションの一つよ」


 西暦よりも、古いエルフ、神に等しい側も、反抗期の少年に手を焼いている。


 「なるほど。暗殺、皆殺し、犠牲が少ないからなんでもする、善くも悪くも軍事国家、善くも悪くも軍人一族郎党、そんな要人が来訪者をするのは、反抗期の少年ですか?」


 「スイカを嫌ってるの、因みに私はでかいエルフと毛嫌いしてるわ」

 

 「なるほど」


 「相良軍曹位は懐くでしょうけど、あの子は反抗期で、盗みや、強盗に、すりに」


 札付きの少年、アルストロメリア連合王国名誉元帥の宿将魔人スイカの開祖の子孫、またアルストロメリア連合王国のある世界にシャルヴァーン連合と言う国家群もあり、かなりの立場を持つも、信仰心が贅沢品の扱いの為に冷酷非情を兼ねた有能な軍人。


 「少佐は、国が滅んだ経験はある?」


 沈黙。


 「アルストロメリア連合王国は一度は滅んだの、厳密にはアルストロメリア世界が終末に至り、アルストロメリア世界を捨てて、新世界に移ったの、その時の借りでシャルヴァーン連合の一員を継続してるわ」


 「なるほど」


 「少佐は100%に女性の意見がいるわね、お子さんを」


 「それで、万単位とは?」


 「1万6000歳よ。後に少し。地球上が旧石器時代ね。日本は縄文時代ね」

 

 気軽に口した年齢、厨房の全員が感心した位。


 「そうね。私が成人した150歳だから、やっぱり旧石器時代ね」

 

 キッシュを作る手作業は慣れた感じ、来訪者達の目的は最大の一致、地球上に対したこれからの干渉と監視をどうするか。


 「因みに少佐は天使を見てどう思うかしら?」


 「天使ですか、信仰の対象ですね」


 「無難はそうね。でも傭兵や、軍人からはなんと言うかしら、確か死神」


 「シャルヴァーン連合内に天使がいるのですか?」


 「いないわ。代わりに悪魔はいるけど、流離いの魔神とかも」

 

 「宗教ではありますが、中央世界の方がこちらに人を寄越す理由にならないでしょうし」


 「そうなんだけど、中央世界とアルストロメリア世界、新世界にまたがる第一次世界大戦終戦直後なの」


 このカリーニンは冷静に考える。


 「で、名誉元帥の退役と、古い層の退役、世代交代ね」

 

 「なるほど」


 「シャルヴァーン連合は多民族、多種族、地球上のアメリカ合衆国も真っ青、やわらかい光、やわらかい影を主張しているわ」


 「なるほど」


 「シャルヴァーン連合内の新世界にあるアルストロメリア連合王国と公国群、アルストロメリア連合王国と公国が400」


 超大国と理解した。

  

 「シャルヴァーン連合内に魔王軍は入らないけど、長い年月の交易先よ」


 なかなか混沌としたシャルヴァーン連合。

 

 「魔王軍とは、悪魔達の軍ですか?」


 「厳密には魔神達と悪魔達と闇の様々を統一した超大国よ」


 二大勢力と理解。

  

 「シャルヴァーン連合は世代交代で、揉めてるの、よくあるバランスはどうするかとにらめっこ」


 「厳密に話てよいのですか?」


 「問題はないわ。シャルヴァーン連合軍の元元帥だから」


 「シャルヴァーン連合とはヨーロッパみたいな?」


 「まあね、終末世界から移民した、中央世界から移民した、中央世界のもめ事、新世界は中立がいい、終末世界のしつこい攻撃も止んだしね」


 「シャルヴァーン連合は中央世界、新世界にまたがる国家組合ですか?」


 「ええ。地球上のNATOがシャルヴァーン連合軍と似たり寄ったり」

 

 物凄い地位を持つ女性エルフ、軍人の最高位を持つ女性元帥。


 「地球上の様々にまたがる話ね。多分、魔法金属ミスリルがあるなら、オリハルコンもあるわね」


 この女傑はキッシュを綺麗に作る、宿将の二人と食べる。

 Kカップのバストサイズ、長身の美人、来訪者達の黒一点は人狼のメロン、この為に来訪者達の情報を集めること。


 「地球上の潜水艦で、近いのは伊400じゃない、どうしてこんな欠陥品を作るの」

 

 「シャルヴァーン連合軍の列車砲と同じです」


 「列車砲、あの屑鉄、なんで作るの」


 「シャルヴァーン様から言われた件はどうなさいます?」


 「第3者に任す」


 「なるほど、しかしながら、キッシュの味が濃いですな」

 

 「汗が出るからね」


 「さて、我々もアームスレイブに慣れませんと」


 「実はパイロット用にアタッカー、ガード、見切り、ダッシュ、水陸両用、援護攻撃があるの」

 

 説明、スタートダッシュの逆、開始より30分が経過した形に発動。


 「セシリアさん、それって、具体的にどれくらいの差が出ます?」

 

 「アタッカーは攻撃力二割増し、ガードは防御力二割増し、見切りは回避率二割増し、ダッシュは機動力二割増し、水陸両用、援護攻撃」

 

 テスト、М9に乗ったメロンが試す。


 「言ったでしょう」


 二割増しになっていた四種類。

   

 「凄い」

  

 「どういう技能?」


 「ヘビーアームズって人型戦闘機の戦いの時代、月から現れた聖なる聖剣達が与えたって力」


 「セシリアさん。膨大なシミュレーションの一つとは?」


 「人工知能による計算、地球上の全てを一つの計算機に加えた所謂のダーウィンゲーム」

 

 「なるほど」


 「人工知能は膨大なシミュレーションの結果、終末世界のアルストロメリア世界、中央世界、新世界に被害を出すであろうと示した」


 「・・・」


 「それがテッサ艦長、千鳥かなめを含む主役達の結果なのよね。まあお祖父様は膨大なんて、数値一つで変わるから、あり得ないと主張したのね」


 来訪者達の目的の一つ。


 「それが理由の一つでもあるの、他に産業スパイもあるけど、異世界の元帥が産業スパイしたら、捕まらないでしょう」

 

 ふいた全員。


 「一応、地球上の技術は価値があるわ。シャルヴァーン連合、アルストロメリア連合王国と公国群に役に立つわ。第一次世界大戦終戦直後の復興を後押しするし、地球上の全員も異世界の産業スパイに興味はないでしょう?」


 「犯罪です!」


 「何を言ってるのテッサ艦長、裁かれない産業スパイは無罪なのよ?」


 強かな来訪者達。


 「また、ミスリルの対をなすオリハルコンに興味はあるし」


 「対ですか?」

  

 「そうよ。ミスリルは光、オリハルコンは闇、必ず巡るわ。それとももう巡りあったか」

 

 異世界からの来訪者達、この形にミスリルの客達は秘めた目的の多くとあかした目的の少し、また地球上に対した干渉の形。

 

 「テッサ艦長、千鳥かなめ、相良軍曹、意外な話よ。世界が終末へと歩くとしたら、神様に祈る?」


 「世界の終焉は遥か未來です」


 「でもテッサ艦長、アルストロメリア世界は終末になったわ」


 沈黙。


 「私としては地球が終末に至る事を阻止したいわ。まあ私個人はだけど」


 「終末とはなんですか?」


 「世界の終わり」


 沈黙。


 「第三次世界大戦より、世界の終わりを意識した方が理性的よ?」


 来訪者達の価値は計り知れないが、戦闘能力は人間の非ではなく、非力な人間と呼ぶ位の神に等しい側。


 「実はミスリルのテッサ艦長の前に並列世界から多数の干渉をAIが算出したわ。焼く立つわね」


 沈黙。


 「モテるわねテッサ艦長」


 「地球上の技術を超越した3個世界の答えでしょうか?」


 「さあ、軍人一直線だった私個人はわからないわ。政治家や、王家、貴族、有力者、黙ると思うかしら?」


 左右の全員。


 「地球上に私がいたら、どうしても不味いわね。何せ私は犠牲が少ないから皆殺し、暗殺をする元なのだから」


 敵味方に恐れられた下道の家族愛を逆手の皆殺しにする家族釣り、だが歴戦の軍人が犠牲が少ないからと味方を暗殺したら、犠牲が少ないからと兵が喜ぶ。

  

 「テッサ艦長、シャルヴァーン連合はテッサ艦長を捕縛する気はないわ。でも400以上の国々の集まりだし、邪念に染まった阿呆がいてもおかしくないわ」


 超大規模な国家集団。


 「ただ、そう私は救われない魂に救いを与えたいの、例えば死であり、終わりであり、未知であり、未來であり、だからアームスレイブを習いたいのよ。未來に備えてね」


 セシリアの願いはテッサにはわからないが、必要であるとした判断を下す。


 「わかりました」


 「千鳥かなめ、貴女の未來に備えてね。セクシーなシミュレーションじゃないから、魅力ある女性とは関係ないわ。要するに力よ」

 

 沈黙。


 「相良軍曹は過去、未來の約束から」

  

 「なんですかそれは?」 


 「世界中の女性が幸せいっぱいになる約束を果たすのよ」


 悩む少年。


 「じゃあ、主役達、シャルヴァーン連合軍元元帥と副官と海兵隊大将をよろしくね」


 とんでもない上。


 「因みに地球上の海兵隊はやはり先鋒か?」

 

 頷く元海兵隊。

 

 「そうか。すると語るのは問題はないわけか、因果なものだ」


 歴戦の海兵隊の叩き上げ大将、全長2m、体重100kgの屈強な人狼。


 「じゃあ」


 異世界からの来訪者達、また未來にある異世界からの干渉側、また主役達と呼んだ意味を読む。


 「特別ゲストのセシリア・シャル・レイヴンがいるので心を強く持ちなさい」


 清い空気に邪を払う、それぞれは報告、連絡をする。

 


 


 

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