とある婚約破棄の光景を描いたショートストーリー。
まずこの作品、王子が主人公に婚約破棄を突きつけるのだが、
彼女の身分はなんと「侯爵令嬢」である。
身分高すぎだろう……たとえ王族だろうと、公の場で面子つぶしたりすればタダでは済まない相手だぞ。
最近急増している婚約破棄ものだが、これだけ様々なパターンのものを各種メディアで見聞きしていると、読者としても婚約破棄のクオリティには少し分かり うるさい方も増えているのではないだろうか。
「なんだい 今宵の 婚約破棄は? 破棄する理由もおざなりなら 演出もまったくなってないじゃないか?」
「破棄された側の反応も微妙ですな。やはり婚約破棄というものは、美しく着飾った男女の外面が剥がされて、内面の醜さをさらけ出すえぐみがないと物足りないものですな」
などと、すっかり婚約破棄ソムリエと化し、あれこれ批評すること自体を楽しみにしている方もいるのではないだろうか?
そんな方にも、本作の婚約破棄は、短い中でもきっちり話を完結させる、小粒でも侮れないものとなっております。
稚拙な婚約破棄を仕掛けるバカ王子がどんな報いを受けるか、是非その目で確かめてみて下さい。