第7話 優しい舌、囁きの快感

「……ん……」




薄くまぶたを開けると、シュンスケはぼんやりと天井を見つめた。


まだ外は朝の静けさが漂い、カーテン越しの光が淡く部屋を染めている。


昨日は本当に夢のような一夜だった――そう思い出そうとした瞬間、ふと、下腹部あたりに奇妙な感触が伝わってきた。




「……え?」




状況を理解しようと下を見ると、そこには金髪がふわりと揺れる光景があった。




「……エ、エミリー……?」




声をかけると、彼女は顔を上げ、青い瞳を輝かせてにっこりと笑った。




「おはよう、シュンスケ」




彼女の唇が、薄く光る糸を引いているのを見て、シュンスケは顔を真っ赤にした。




「ま、待って、えっ、今……」


「んふふ、シュンスケ、すごく寝顔かわいかった。だから……つい、ね?」




頬を赤らめ、恥ずかしそうに笑う彼女は、無邪気で、それでいてあまりに大胆だった。




「いや、つい、じゃなくて……!」


「シュンスケ、嫌だった?」


「い、嫌じゃない……けど……」




言葉がうまく出てこない。


シュンスケはシーツを握り締め、体の芯が熱くなるのを感じた。


「だって……昨日の夜、まだ全然足りない……って思っちゃったんだもん」




エミリーはそう言いながら、再びシーツをめくり、そっと彼の太ももに手を這わせた。


指先が優しく撫で、彼の一番敏感な部分を包み込む。




「っ……エミリー、マジで……」


「ねぇ……気持ちよくなっていいんだよ?」




小さな舌先が、そっと触れる。


電気が走るような感覚に、シュンスケは思わず背筋をのけぞらせた。




「う、うそ……朝から……」


「朝だから、したいんだよ」




囁き混じりの声に、完全に理性が溶けていく。


柔らかく包まれる感触、じわじわと熱が高まっていく快感――昨夜の余韻がまだ体に残っているのに、彼女はさらに彼を甘やかし、翻弄してくる。




「シュンスケ、優しい顔してるけど……ここ、こんなに熱くしてる」


「なっ……お、おまえ……」




エミリーは楽しそうに笑い、小さな舌を巧みに動かし、時折視線を上げてシュンスケの反応を確かめる。


その青い瞳と、柔らかい髪の感触と、温かく包む感覚に、彼の頭は真っ白になった。




「やば……エミリー、ほんと……もう、無理だ……」


「いいよ……いっぱい、気持ちよくなって」




彼女の声が甘く響き、指先が太ももを優しくなぞる。


快感の波が一気に駆け上がり、シュンスケは息を詰め、思わず彼女の名前を叫びそうになった。




「エミリー……っ!」


「んっ……んん……」




脳が痺れるような感覚の中で、彼は何度も深く息を吐き、シーツをぎゅっと掴んで耐えた。


やがて、その波がピークに達し、全身が一気に弛緩する。




「はぁ……はぁ……」




シュンスケは荒い息をつき、放心状態で天井を見上げた。


そんな彼の胸元に、エミリーがふわりと乗りかかってくる。




「シュンスケ、起きた?」


「……いや、お前が起こしたんだろ……」


「んふふ……今日も、いっぱい甘えちゃおうかな」




彼女は頬を寄せ、柔らかい唇を首筋にそっと落とした。




「今日……どこ、行きたい?」


「んー……観光の前に……シャワー、浴びさせてくれ……」


「一緒に入る?」


「な……っ」




照れくさそうに顔を赤くするシュンスケを見て、エミリーはさらに笑顔を広げた。




「シュンスケ、かわいい」


「かわいくない……!」




そう言いつつも、抱き締めてくる彼女を突き放せない。


朝の静けさの中、二人はお互いの体温を感じながら、ゆっくりと時を過ごしていった――。




(続く)





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