第23話

『…マリ、』


『…あれ、キイちゃん?どうしたのこんな遅く…わっ!』


『…俺のこと、恨んでいいから。』


『…キイちゃん…重たい…』


『…ごめんな。』


『え……まってキイちゃんなに?やだ!なんで…っ!』










幼い彼女の泣き叫ぶ声が、耳にこびりついて離れない。


最低な方法でしか守れない自分が憎たらしくて、どうしようもなかった。

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