デビルイーター
@rameruteon1864
第1話痴漢の悪魔
「本当だ!俺は痴漢なんてやってない!」
悪魔は人間の天敵。魂に刻まれた本能って奴が人を破滅に導く、
「おじさんさあ〜あんなに弄ってたのにそれは無理があるでしょ?」
「こんなはずじゃ…あの女が悪いんだ…」
破滅を迎えた人間は決まって悪魔と契約する。
「駅員さん。そいつ悪魔に取り憑かれてるんで離れた方がいいですよ」
それを何とかするのが俺たちデビルハンターの役目って奴だ。
朝の電車人に紛れて通学する1日の中で一番くだらねえ時間そんな時に事件は起きた。幾月学園の女子生徒が通勤中のサラリーマンに体を弄られる側から見ても気持ちの悪い事件が、
「君、それは本当かい?証明できる?」
俺の発言に駅員が証拠を求めてくる。俺は胸ポケットに入れていた警察手帳を取り出して、
「できるっちゃできるけど…それにはおっさんの協力がいるっすね」
駅員に見せつつ説明する。俺の言葉を聞いたおっさんは俺の元に駆け寄って
「何でもします!悪魔のせいだって証明してください!」
懇願してくる。今の日本じゃ悪魔のせいだと証明できれば減刑場合によっては無罪放免って事もあり得る。証明する方法は簡単だ周りの人間の証言や動画で悪魔が取り憑いていたところを撮っておけばいい、だが取り憑いた悪魔はそう簡単に出てきてはくれない。取り憑いている間は姿が見えないし取り憑かれてる人間も普段と変わらない…なので
「じゃあ痛いけど我慢しろよ?」
俺は言葉を吐くと共に右ストレートをおっさんのみぞおちにぶち込む。
「おええええええ!!」
よほどいいところに入ったのかおっさんはゲロを吐いてのたうち回ってる。あまりの無様さに笑ってしまう。まあこいつも悪魔に惑わされたとはいえ女子高生のケツを揉んだんだこんくらいは妥当な扱いだろう。悪魔は契約をしていない場合人間の魂に取り憑いて潜伏する。魂に取り憑くにはある程度同化しなくてはいけないなのでこのように苦痛を与えると…しばらくするとおっさんから粒子のようなものが大量に溢れ出し人間の顔くらいの大きさの悪魔が姿を現した
「いってえ!?お前!頭がおかしいのか!?」
おっさんの身体から出てきた悪魔が俺に悪態をつく
「遺言それでいいのか?」
「ちょ!?待っ!?」
腰のホルスターにかけてある対悪魔用の拳銃を取り出し悪魔の眉間を狙って引き金を引く。
バン!
轟く銃声に周りの視線が集まる、拳銃が吐き出した薬莢が地面に落ちる頃眉間に穴が空いた悪魔がチリとなって消え始めた。俺にとっては日常なこと瞬間もここにいるほとんどの人間は初めてなのだろう誰も言葉を発することなく散りゆく悪魔だけを見つめている…これはチャンスだこの後のめんどくさい手続きやその他諸々から逃れるためには今しかない!そう思った俺は、
「じゃ!これで悪魔祓いは済んだんで…さよーなら〜」
吐いた言葉と共に人ごみを掻き分け学校に向かって走り出す。いくら浮いてるとはいえ遅刻するわけには行かない何てったって俺は優等生だからな!
デビルイーター @rameruteon1864
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