社殿横の神社を説明する看板 内容

雀大神について

雀大神の所在地は■■市■■町■■■■■■-■(場所は伏せる)であり、■■町等の住民を氏子とする鎮守神社です。

<中略>

古来、小児の麻疹、疱瘡の神として往時より崇拝され、■■村誌に次のように記録されています。『昔この村を一人の旅人が「ハシカ」にかかった子供を抱えて通りかかった。旅人はあまり子供が泣くので近くの山に行って休んだ。この山には小さな御堂が崩れかかっていたが、信心深い旅人はそれを修繕し、何も供えるものがないので携えていた僅かばかりのいり豆を捧げて子供の麻疹がなおるようお願いした。しかし子供はなかなか良くならなかった。旅人は自分の疲れ果てた身体のことも忘れて熱心に信心し、その子供が全快した時には既に死んでしまっていたという話が残っている。この旅人の死んだ所へ雀大神という神社を建て「ハシカ」の神として旅人の捧げたと同じいり豆をあげて麻疹の難から免れているといわれている。』

                 <後略>

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