KANTO QUEST
野島陽葵
プロローグ
※PC推奨
〜〜〜筆者からの前書き〜〜〜
友達との対抗企画です。星の数を競っているのでもしよければ⭐︎をお願いします・
あと5分。
今日何回見たかわからないこの腕時計と、この写真。
疲れた。今日のことが昨日のことのように思える。1日が長い。
今日のことを何も覚えていない。ただ今僕が山手線に乗っているということだけは確かだ。
スマホの歩数計を見てみると今日だけで5万歩歩いている。
まだ昼の14時。
今日はあと何歩歩くのだろうか。
車内放送が流れる。
「まもなく・・・」
あと5分。走るしかない。
僕がなぜこうなっているのかは少し前に遡る・・・
20XX年、東京・渋谷。
「おはよ〜」
と学校についたところで、僕は違和感を感じた。
「あれ?宮川さんがまだ来てない?」
いつもは20分前くらいにはくるのに珍しい。遅刻だろうか。
「後1分で授業始まるけど・・・」
と思っていたら廊下を走る音が聞こえてきた。
「危ない、セーフ・・・かな?」
ちょうどその時、授業開始のチャイムが鳴った。
1時間目は数学。厳しいことで学校内ではかなり有名な関田先生だ。
私語は禁止、遅刻なんかもってのほか。遅刻をしたら宿題をもらえず、
また提出率は成績に大きく響くため、遅刻は本当に厳禁。
それに宮川さんはいつも20分前くらいには登校しているので、僕は不思議に思った
が、今は授業中。休み時間に聞いてみることにした。
〜〜〜 休み時間〜〜〜
「なんで今日ギリギリだったの?」
「見てこれ」
宮川さんはそれだけ言い、封筒を見せてきた。そこには以下のように書かれていた。
「この手紙の場所に行け。」
「この手紙の場所・・・?」
「これは・・・」
「今日郵便受けに入っていた手紙。ちょっと意味がわからなくて。」
「件名は、夏休み謎解き対抗企画か。裏に何か書かれてない?」
「ほんとだ、全く気づかなかった。」
そこには横長の楕円の右側にその1/4くらいの大きさの丸が描かれていた。
その丸を拡大したような図があり、左下から真ん中を通り左上に青色の線、
そして左から右に黄緑色の線が引っ張ってあり、交点へ行けと書かれていた。
そして差出人は「日本謎解き協会 東京支部 夏休み対抗企画運営本部」だった。
「日本謎解き協会東京支部・・・?」
「そう・・・らしいね」
「まあとりあえずどこに行けば良いかはわかったわ。今日そこに行ってみましょう。」
「え?」
「ヒントはこの差出人とこの2つの線。それじゃ、頑張って!」
え、ちょま、マジでわからないんだけど。
黄緑と、青色。よくみると後ろにさまざまな色で網目のように薄く線が引いてある。
僕たちがいる渋谷には茶色とオレンジと紫?かな。
どこかで見たことがあるような気がするが・・・
あぁ、そういうことか。
「わかった、〜〜〜であってる?」
宮川さんは言った。
「正解。それじゃあ放課後行くよ。」
「え、ちょ、待て、僕も行くの・・・?」
「自分謎解きは得意だけど知識はない。だから成績学年1位の陽真に来てほしいっていう訳。」
筋が通っているような通っていないような・・・。
Q1、さて陽真たちはどこに行けば良いのだろうか?
ちなみに答えは最終章に書く予定です。
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