苦しさのデザイン
痛みによって丸くなった氷は失われた人生よりも美しいかたちで生まれ変わった
これを苦しさのデザインとするならば
氷は生まれ変わりの卵?
氷は痛みを包み込む殻だと仮定する
溶けることは殻の破壊であり新しい誕生だと言える
しかし「生まれるもの」は未来だろうか?再びの痛みだろうか?
もともとが氷であるために氷の卵は孵らないとも言える
丸くなった氷は祈りの最終形態?
祈りとは痛みの反復により生まれ、祈りの言葉を刻む
この場合、氷は沈黙の祈りを象徴するだろう
最終形態というのは、もうこれ以上は変わらない完全な祈りではある
氷の透明さの中に見えない傷跡を見るのであれば
透明の中に傷が刻まれているが誰も気づかないのだ
僕でさえ気づかないかもしれない
見えないものこそ最も深い傷ではある
氷の輝きと透明さは痛みを隠蔽するのではなく透過させる
傷跡が美と同居しているのは、矛盾であろう
美しいかたちは誰も望まなかったのではないか?
美は犠牲の結果であり、皮肉
誰も望まぬのに形は残ってしまう
苦しみが芸術化されてしまうことへの不条理であるならば
──生まれるな
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