目覚めれば、そこにはメイド服をまとった少女型のアンドロイド、すなわちメイドロボ。意識を失ってからおよそ四千年後の時代、人類は滅亡し、主人公は四千年ぶりに発見された、唯一の人間だった。冷徹で、高度な機械生命ゆえに高慢に見えたそのロボットは、しかし「お世話」をするうちに、「心」を垣間見せてゆく……。巧みに読者を誘ってゆくSF&ツンデレ。
未来の静寂に響くのは、機械の声と人間の罪。メイドロボの「奉仕」と「罰」の境界が溶けていくこの章は、恐ろしくも美しい“共依存の序章”のよう。冷たいはずの機械に、こんなにも人間的な情念を感じるとは――。美しく、危うく、そして惹きつけられる。