第2話
神を降ろす祈祷師、レイオフ・シェーハイは鬼神の孤島にて考えていた、自分のために娘を手放してもよいのかと。
永遠と言っていいほど進むことのない足取りに、共にいたアルテミスはいい加減堪忍袋の緒が切れようとしている、いつまで自分の娘のことを考えているんだ、とっとと魔王を殺しに行くぞという言葉が喉の先端部分にまで出てきている。
「いつまでブツブツと独り言をしている……!早く鬼神を殺しに行くぞ!」
「エレン……私のやることは、本当に……?」
ついに抑えられなかった言葉、しかしレイオフは聞こえてないのかずっとエレンという名前を連呼している。
元を言えばレイオフがおかしくなってしまったのは娘が消えてから始まったことだった、今更ツッコムことでもないし国の政治にもなんら問題がないためあまり気にしてこなかったアルテミスであったが今日という日は許せなかったみたいだ。
鬼神は年々弱体を続けている、その情報が入ってからアルテミスは鬼神を討伐し我らが神になろうとレイオフに提案した、最初こそ優柔不断なレイオフであったが何度もメリットを提案していき最終的には娘の名を出せばレイオフは了承した。
ハッキリ言ってカモである、娘の名を出せば何だって言うことを聞く、けれどそこまでアルテミスはそこまで悪ではない。あくまでも二人で神になるという条件下で行動している、それにレイオフはアルテミスにとって唯一といっていいほどの共感者であるだから裏切る理由がないのだ。
「聞こえているのか!この親バカ野郎め!」
今すぐここで半殺しにしてやろうかと思うほどアルテミスは頭に血が上っている、いい加減覚悟をしてほしいものだ。なぜ娘にそこまで執着するかがアルテミスにはわからない、神になればそれ以上の幸福が得られるというのに。
数十分の罵倒を続けても、レイオフは聞く耳がなかった、永遠と。
「私は合っているのか……?教えてくれ、エレン……ああ、会いたいぞエレン」と身分にそぐわないセリフを吐き続けている、いや親というものはこんなものか?
「貴様は世間的にジジイと呼ばれる立場だぞ、そんな言葉聞かれてみろ、さらに嫌われるだけだ。」
ついには呆れてレイオフの独り言にツッコミをする。
「うぐっ……し、しかし……」
ようやく他人の声が聞こえたレイオフ、エレンのエが聞こえた瞬間顔を振り向く姿は気持ち悪いとしか言いようがない。
「今日はチャンスなのだろう?なら急がなくてはならんのだ!早くしろ!」
神降ろしといわれるだけあり、レイオフは多様な神の存在を感じることができる。ただ存在を感じるだけでなく、神力や魔力を感知できそれにより強くなっているまたは弱くなっているのかを察知することができるのだ。
それが今消えかけている存在が一匹いるのだ、それが鬼神である。神を降ろすことのできるレイオフは神に一番近い存在といわれており鬼神の血(または体)を飲むまたは体に取り込めば本当の神になれる。
「我らが神となり、新しい世界を創成するのだっ!それが今目の前に来ているのだ!」
鬼神の血は高貴なもので、普通の人間が飲めば究極の進化を施すという。しかしほとんどの場合、その負荷に耐えられずに死んでしまうとか。
だがしかし、この男レイオフは違う、神をその身に宿すことのできる彼は神になれる器がすでに完成している、やろうと思えばいつだって神になれるのだ。
「というか娘関係あるか!?娘に好かれるのと神になろうとするのは別問題だろう!」
「アルテミスよ、お前はエレンを知らんからそんなことがいえるのだ」
ようやくまともな会話ができ始めてきた。
「貴様の娘なんざ興味ないわ!」
その言葉を無視しレイオフは喋りだした。
「私も神になりこの状況から解放されたいとは考えている、しかしだなエレンはそれを嫌がったのだ……そんなのお父様ではない、と」
「まさかそんなことしたらもっと嫌われる、だから迷っていると言うのではあるまいな?」
「……あぁそうだ」
開き直るんじゃない、と言いたい。何が「あぁそうだ」だ、これはもはや親バカの粋を超えている。
「ふ、ふざけるな!もういい!無理やり持っていく!」
「ま、待てっ……アルテミス……もう少し……」
レイオフの腕を強く引っ張るアルテミス、もう情けは必要ないと考えたのかとても強引に引っ張っている。
「もうまてんっ!いい加減腹をくくるのだレイオフよ!」
「うぐぅ……もう少し待ってくれ――」
一方的だったが数分間言い争っていた、アルテミスの何を失おうと神になるという欲望、レイオフのエレンにこれ以上は嫌われたくないという欲望のぶつかり合いでありどちらも譲るつもりがない。
わかっている、互いに相手の事情を、それに二人とも同じ夢を持っている。けれど優先順位が違った、アルテミスは何を失ってでも神になりたい、けれどレイオフは身内の方が気持ち大切に思っているのだ。そのことをアルテミスは重々承知している、だが間接的には同じ野望を持っているだからこそ裏切れないのだ、それにアルテミス自身は神にはなれないから。
「もう俺一人でいくぞ?」
「ダメだ、そんなことしても死ぬだけだろう」
「いきなりまともな顔をするな!さっきまで娘の名前を連呼していたキモイオヤジはどこへ行った!」
「なっ……キモイ……!?」
これを気味が悪いといわずなんという?娘が嫌う理由は主にこの性格が影響しているのだとアルテミスは確信した。
「きゃぁっ!?…………」
レイオフがキモイという言葉にしばらく硬直していた時のことであった、突如ガラスの割れる音ともに女性の叫び声が聞こえた。
これにはアルテミスも驚きが隠せなかった、なぜなら音の元をたどるに鬼神の城の方から聞こえたからである、先を越されたと少し焦ったアルテミスだったがそれよりも焦ってる存在がいた。
「この匂い、エレン…………!?」
なんでこの距離で匂い感じるんだ、獣人とはいえこの距離で感じるとか本当に変態じゃないかとアルテミスは引いた。
「せめて声で確信を得てはくれぬか?」
娘の匂いにだけは敏感なようで間違いないと言って先ほどのような迷いはなく突っ走っていった。
この判断力、称賛に値する。
「待っていろエレン!今父が助けにいくぞ!」
「待て急ぐな!ていうか娘は待ってないと思われるぞ!」
聞く耳などすでに持っておらず、海岸付近で止まっていた足はえげつない速度で森の奥へと走っていった。
森林は昆虫たちにとって楽園だ。人の手によって手入れを施されていない森の中は草が高く生い茂ってる、花々が異様な成長をし蔓が長く足へ絡まり進行を妨害してくる。
何よりも通常よりサイズのでかい虫どもだ、植物が成長しまくったせいで光合成が活発になり酸素濃度が高くなっている恐らくだがそれが影響して体が対応するために進化という名の変異がおきたのだろう。
小さく見ずらい時であっても気持ちが悪い容姿をしているというのにひとまわりサイズの大きくなったせいでなおさら不快感が増幅される、それだけではない。今までは耳元でのみ聞こえていた虫唾の走るあの羽音、体がでかくなったということは羽も大きくなっており耳元でなくてもムカつく羽音が聞こえるようになってしまった。
「魔王の城付近で音がしたな」
飛んでくる威勢のいい虫を躊躇なく斬ったり燃やしたりしながら全速力で走るアルテミス一行。
「鬼神め……私の娘を傷つけおって……許さんぞ」
レイオフにはしっかりとした殺意がある、今なら鬼神を殺しにいけるだろう。
自分が神になるということを忘れないであってほしいが、娘が原動力となり鬼神を殺しに行くというなら結果オーライかとアルテミスは思った。
「普段もこれくらいの行動力であってほしいのだが……」
「どうかしたか?無駄口を叩いている暇などないぞ」
お前がいうな。
「見つけた……!間違いない、エレンだ」
数分間走り続けるのは人間を越えているとはいえ厳しい。アルテミスは少々息が切れていた、しかしレイオフは一向に疲れる様子をみせない、これが娘に対する執着かと思うとアルテミスはさらに呆れを感じた。
「……貴様にはいったい何が見えているというのだ、人の姿が我にはみえんぞ」
「お前にはあの二キロメートル先にみえる薄い茶色の毛並みがみえんのか?」
獣人、人間、関係なく人が見える視野の範囲ではないのだがレイオフには何が見えているというのだろうか。二キロメートル先が見える視力とは一体全体どれほどのものなのか、考えては拉致があかないためほおっておく。
「お前、よく異常者といわれないか?」
レイオフは聞いていないのかさらに速度を上げていった。
「エレン!大丈夫か!」
森の奥地にて声が響く、その声にエレンはびっくりした。
「お、お父様!?なぜここに……」
二度と会いたくない自分の父が今目の前にいる、それだけでエレンは逃げたかった。しかし鬼神から受けた攻撃と高所から落下した衝撃により体は思うように動けなかった、破けた服が枝や蔓に絡まり態勢を変えることさえ難しい。
「お前こそ、なぜここにいる?危ないから近づいてはいけないと言っただろう」
いつになっても父としての器を忘れないのはありがたいことである。しかし何年も前の、子供のときの約束というものを大人になった今でも当ててこようとするのはおかしいのではとエレンは思う。
「はっ……!?まさか私のために鬼神を倒そうと……!」
「妄想が激しい奴め、小娘ごときが一人で勝てるはずないだろう」
絡まっている服をこれ以上破かないよう丁寧に解くアルテミス、なぜ父親ではない無関係の自分がこんなことをしなければならないのか疑問に思っていた。
「ふ、ふざけないでください!鬼神を倒しにいったのは事実ですけど……」
「す、すまん。し、しかし何故ここに……」
レイオフは持っていた杖をエレンの胸に当て回復魔法を唱える、エレンは抵抗する気はないようでおとなしくしていた。
エレンは内容をうまく話せなかった。ガイアたち勇者パーティーの一員として鬼神を倒しに行ったところあっさりと負け鬼神の攻撃を受け落とされてしまった、となど言えるはずがない。
なぜならばエレンはこの親バカをよくわかっているからだ、どう説明しようと。
「その人間がお前を守れなかったということか、よし殺す」という鬼神ではなくパーティー側が悪いという解釈をしそうであったから。
「アルテミス様、でしたよね、ありがとうございます。私、急がないと……!」
「ま、待てエレン!まだ傷がっ!」
偶然にも再開してしまった父など今のエレンにはどうでもよい。それよりもガイアを助けに行かなくてはと、自分はヒーラーであるというのに何もできていないのがエレンにとって許せなかった。
一分一秒が生死をわける、エレンは父を無視しもう一度鬼神の城へと走って行った。
体が熱い、細胞が悲鳴をあげている。身体中がゴロゴロとうごめくような感覚があり、自分の体の構造が組み替えられているようだった。
その痛みと熱さで気絶していたガイアは目が覚めた、意識の朦朧とするなか状況判断は厳しい。
そもそも動いてくれない、地面にへばりつくかのように重く硬い。おそらく変化している体、それに対応できない脳が頭痛として襲ってくる。
「ジルさまぁ?これで何人目でしょうか」
あの時いきなり出てきたコボルトだろうか、ガイアは聞き耳をたてることに。
「うるさいといっている、ネズミ。そんなもの数えきれん」
何を話しているかなど理解できる脳がガイアにはなかった、しかし鬼神の喋り方は弱々しいもので何かを悟っているように感じられた。
「ジルさまぁ……ほんとうに世界を壊すんですか?こんなに綺麗な世界なのに……」
コボルトはうざいくらいに質問を続ける、その鬱陶しさに鬼神は呆れたのかため息交じりに喋り始めた。
「世界を壊すかなど、すでに我が決めることではない……」
自分で公言したくせに決めるのは自分ではないと、なんと無責任な言葉を吐いたというのか。ガイアは再度怒りがわいていた。兄を殺し世界を壊そうとし、けどそれは自分が決めたことではない、と?ふざけるなと叫びたかった。
膨大な感情の起伏は状況判断能力を衰えさせるかわりに凄まじい原動力となる。ガイアは怒りに身を任せ体を動かした、不思議と痛みは感じず軽い。けれど弱っているというのは変わることのない事実だ、立とうとした瞬間足元がふらつき重心を保つことができないでいる。
その姿に鬼神は驚いた。
「お前……なぜ動けて……」
まるで完全に勇者を倒したと勝利に浸っていた黒幕のセリフ、綺麗にその例に当てはまっている。
しかし同時に笑いが込み上げてきそうであった。
この程度で驚く鬼神ではない、すぐに冷静になり発する言葉を考える。
「貴様、自分の姿を見てみるといい……」
鬼神が何故そんなことをいったのか、と戸惑いを持ったガイアであったがすぐに我に返り鬼神へと攻撃しようとする。けれども思うように体は動いてくれなくゆっくりとした弱々しい攻撃、そんなものが神に当たるはずもなくあっさりと避けられてしまった。
「えっ……?」
ガイアは突然混乱した。避けられたことで体が前の方へ倒れるように傾く、その時ガイアは見えた、ピカピカの大理石に反射して写った自分の姿を。
倒れようとした体は反射的に手を突こうとする、怒りに身を任せていたせいかガイアは自分の腕さえみえていなかった。
人間には絶対にない濃い獣毛、それが自身の右腕にみえた、爪も人間のようなピンクの綺麗なものではない赤黒くとげとげしいものに変貌している。
よく感じてみれば上半身ももっふりとした感触があり気持ちが悪い、目だってオッドアイのように片方だけ色が違う。
「そうか、そうか、ふふっようやく後継できるぞ……」
その笑いを抑えることはできなかった。後継、という言葉にガイアはさらに困惑した。
「ど、どうなってんだよ!こんなの、俺じゃない……」
絞りだした発言がこれであった、神は機嫌がよくなったのか質問に答え始める。
「貴様は我がさっき注入した血に耐えて我の力を後継した、今の貴様は人間ではない、半分鬼であり神ということになる」
「そんなの…………なんで俺が……」
ガイアが今まで絶対的な敵として見ていた鬼神、兄を殺したのもこいつ、それが許せなくて今まで動いてきたというのに自分もその中に入ってしまった。それだけでガイアは剣を持つ力さえ抜け戦意が喪失されていく。
「それは我にもわからん、何十、何百と血を与えてみたが全員死んでいったからな、しかし今貴様が耐えたことはかえがたい事実だ、受け入れろ」
そんな簡単に言われてもできるはずがない、ガイアにはもう戦う意思はなかったいっその事殺してほしかった。
「ついにオキサキ様ができたってことですよねっ!おめでとうです!」
その暗くどっしりとした雰囲気をぶち壊したのはさっきのコボルトだった。戦意を喪失したガイアと真剣な顔をして何かを考えているジル、その間に入りぴょんぴょん跳ねて喜ぶ一匹のコボルト。
はぁ、と呆れマックスのため息をジルははいて、ガイアはいきなり何をいうのかとビックリして顔が赤くなってしまった。
「ネズミよ……妃というのは女がなるものだ、我とあ奴は男だ、友という関係より上になることはできん」
本当に知らなかったようで、えぇ!?とビックリしていた。ガイアは今のくだりで心が和んだのか冷静さを取り戻せてきていた。
次第に、相手の話も聞かずにただ殺しにかかってるヤバい生き物なのではとガイアは思うようになってきた、そもそも壊したいのならすぐに破壊してしまえばいい、それなのに今こうして生きているのはなぜであろうか。
ましてや鬼神の少しうらぶれたような声を聴いているとガイアは何か事情があるのではないかと気になって仕方がない。
けれど唯一許せないこと、兄レストを殺したことだ、それだけは抑えることができなかった。
「兄さんを殺したこと、許さないからな」
できる限りに感情を抑制し、冷静に話すことを試みる。感情のままに行動をすることがいかに愚かなことなのかを理解していていたからだ。
「……あいつは恐らく生きているぞ?」
今回は声を抑えられなかった、信じられなかった音速でぶっ飛んでいったのに生きているといううのだから、ガイアは具体的な根拠を聞きたかった。
「殺しはあまり好まん、我はあいつが邪魔で素質がないと判断し迷宮に飛ばしただけだ」
これだけ説明を受けても理解しがたい内容だった。けれど本当に、本当に彼が生きているというのならその説を信じたかった、無理やりにでも受け入れたかった。
「その言葉、信じていいのか?」
確信を得たかったのだろう、大人しく抵抗するか受け入れるかをしておけばいいものを。
それほどガイアはにとってレストは大切な存在であるのだろう、彼がいなければ今の自分はいないのだから。
「信じるかはお前次第だ、この世界を決めるのは、貴様になったからな……」
「えっそれどういう意味……」
その時であった、一人の女性の声が響きわたって聞こえたのは。
「ガイア!大丈夫!?……って……何その姿?」
エレンであった、傷は回復魔法で治したのか血や痣は見えない。走ってきてくれたのかはぁ、はぁと息切れを施している。そしてその後ろにもう二人くらい走ってくる者を見つけた。
「エレン!そんな服装で走っては危ないだろう!?」
「……あれは……!」
ジルは驚いているようだった。エレンのような黄色い獣毛、そしてこの声。ガイアもこの姿と声には見覚えがあった。
「待てレイオフ!……むっ……!?」
黒い姿をした、まるで神話に登場しそうな姿をしている獣人がガイアたちを凝視した、そして少しずつ眉間にしわを寄せていた。
「おい、逃げるぞ」
鬼神がガイアに向けて発した言葉はこの一言であった、神ともあろう存在がなんともダサいセリフだ。
「お前神だろ、戦えば……」
「狙われてるのはもはや我ではないのだ」
遮られるかのようにそういわれた、何故だか聞きたかったがそんな暇もなく攻撃が飛んでくる。
「鬼神め、力を継承しやがった……おいレイオフ!あの小僧をいますぐ殺すぞ!」
「えぇ!?なんで俺!?」
とにかく逃げるしかない。
意味もわからず攻撃を避けどうにか打開策を練ようとする、しかし相手は憤怒しているのか強く激しく、やむことのない魔法攻撃を放ってくる。
「今の貴様ではまともに戦うことなどできん、我が援護するとしよう、その間に逃げるぞ」
「ガイアっ……!」
「逃げよう!エレン!」
エレンがガイアの名を叫ぶ。その声に答えるようにガイアはエレンの腕を引っ張り共に逃げていく。
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